2019-01-01から1年間の記事一覧
呼吸苦を発見?②(身体所見) - Dream-Nursing ヌゥ 「とりあえず今回の呼吸苦に関連した浮腫でわかるのはこの辺りかしらね」 後輩 「浮腫だけでこんなに考えることがあるんですね」 ヌゥ 「ちなみに全身性の浮腫でいえば、 心疾患系は下肢に浮腫が出やすい …
浮腫の考え方全身?局所? 全身性(左右対称)なのか局所性(左右非対称)なのかを判断全身性(左右対称)で低Alb血症がなければうっ血性心不全の所見探しへ。 くぼむ?くぼまない?下肢浮腫を5秒押してみて…… くぼむ→低たんぱくによる浮腫(低Alb血症、うっ…
前回記事参照 呼吸苦を発見? - Dream-Nursing ヌゥ 「・・・って感じで呼吸苦は評価するんだけど」 後輩 「って感じ……って、この間、心不全の身体所見が何か無いかを調べてきてくれるって聞いてたんですけど?」 ヌゥ 「うん」 後輩 「これはトリアージでは…
呼吸苦や異常呼吸音などで体調悪化を認識したら・・・ まずはトリアージ 第一印象評価やABCD評価を実施し、蘇生が必要なケースかどうかを判断する。 ヤバいシチュエーション 100%酸素投与してもSpO2 90%以下(COPD除く) 声が出せなかったり、一つの文章を…
後輩 「先輩って身体所見とか得意じゃないですか? ヌゥ 「得意というわけではないけど、まぁ勉強はしてるわね」 後輩 「この間、廊下歩いてたら病室からすごい喘鳴が聞こえる患者がいたんですよ。自覚的な呼吸苦は軽度ですが呼吸が荒くて」 ヌゥ 「ほうほう…
患者が示す呼気延長と吸気延長の所見はそれぞれ何を意味しているか? PEARSでいつも話題になる内容ですが、以前そんな所見が見られる患者がいたとのことで少し話題になり話してみました。 そこまで本格的に話すつもりも無かったんですが、話の途中から後輩の…
敗血症の勉強会についてですが これを知った皆様の中に受けてみたいと感じてくれている方々がいらっしゃって、励まされました。 じゃあもし外部に向けて勉強会をやろうとしたらどうなるかな?と少し考えてみましたが、 絶望と不安しか出てきません。 そもそ…
さて、大失敗に終わった敗血症の勉強会 ・・・というか参加者0人だったので開催さえされなかったんですが(笑) 一応、振り返りをしてみましょう。 人が集まらなかった原因は何か? まず、“勉強会の宣伝”ですが、 朝の全体での申し送りの際に毎日勉強会ノー…
皆様、発熱した患者には何を確認していますか? 一通りのバイタルサイン? 良いですね。患者評価をするための基本の情報をしっかり得る事は重要です。 その場合は勿論、呼吸回数も測定してますよね?(笑) 他に確認する事は? 自覚症状の有無? 良いですね…
これは完全に個人的な意見なんですが、 私は夜勤専従というシフトの立場上、何かあったときの医師との連携が日勤者よりも重要になってくると考えています。 (もちろん、日勤看護師は医師との連携が重要ではないという意味ではありません) 私たちの病棟は混…
敗血症とは ・感染症に対する制御不能な宿主反応に起因した生命を脅かす臓器障害。 ・分類としては「敗血症」と「敗血症性ショック」の2つのみ存在 看護師がこんな事知る必要あるの? • 敗血症は時間との勝負• 敗血症は死亡率10%とかなり死亡率が高い(AMI…
敗血症について看護師が知っておいた方が良いことって何かなと考えていますが……何でしょうかね? ん〜 …… …… …… 正直、若手の看護師が敗血症の怖さを知らないのはわかるんですが、 先輩看護師が敗血症に対するマネジメントが出来ていない(というか怖さを知…
極論だと思いますが、皆様はどう考えますか? 『ADL自立した患者が靴紐を結ぼうとしてしゃがんでバランスを崩して転んだ事例』を予防する為の話し合いをするのと 急変した患者にもう少し早期から介入できなかったかを考える話し合いをするのでは どちらが建…
前回に引き続き、今回はこれを紹介します。 Start with a subjective assessment of skin temperature to identify hypoperfusion in intensive care unit patients. - PubMed - NCBI 対象が200人以上いますが、これなら説得力ありますでしょうか? っていう…
Defining normal capillary refill: variation with age, sex, and temperature. - PubMed - NCBI 前回紹介した論文がCRT4.5秒を基準にしてたので、その理由を調べてみたんですが、 年齢と性別で分けてCRTを測定していた研究がありました。 単純に凄いと感じ…
なんか「どうぶつとふれあおう!」みたいなノリに聞こえるかもしれませんが、 一応真面目に、四肢の冷感に関する興味深い論文があったので紹介します。 Alexandre Lima: 『The prognostic value of the subjective assessment of peripheral perfusion in cr…
この間、末梢冷感に対する患者評価に関して疑問を呈したヌゥです。 もしかしたら “末梢冷感がある状態でSpO2を測るな” という意味で取られた方もいるかもしれませんが、そういうわけではありません。 “SpO2が測定出来なくても呼吸状態に問題があるかどうかは…
さてさて、本を買うだけで満足してしまいがちなヌゥです。 今回は哲学書の紹介です。 哲学書って世界の真理が書いてありそうな神秘性を持っていると感じたり 深遠な考えがあるような気がしてとても魅力的に思ってしまってすぐ買ってしまいます。 ただ、買う…
さて、最近若手スタッフがPEARS、ACLSを活用している姿を見る事が出来て大変嬉しいヌゥです。 もしかしたら私がいる時だけなのかもしれませんが(笑) それでもやっていただけるだけ良いです。 三日坊主でも大歓迎です。 全く活用されないよりも一回でもやっ…
タイトルは『五輪書』の中の私の好きな文章です。 さて、今回はACLSに関連した内容ですが、 この間、ACLSに参加した若手スタッフと夜勤でした。 その若手スタッフの受け持ちでモニターがついている患者が夜間徐脈になっていました。 若手 「ヌゥさん、○○さん…
はいはい、久しぶりのPEARS、ACLS二連戦の感想②です。 二日目はPEARSとの抱き合わせで開催していただいているACLSでした。 うちの部署からの参加者は今度リーダーを任される若手看護師でした。 最初はICLSを受講する予定だったらしいですが、人数の関係で参…
生理学の本に関してお勧めある? と聞かれたので私程度が烏滸がましいですが、お答えします。 あくまでも、私がどのように生理学を確認しているかという点で答えますのでご了承下さい。 まず、基本的に学生の頃の教科書が残っているのでそれを使います。 お…
はいはい、久しぶりのPEARS、ACLS二連戦です。 またまた現地コーディネーター(笑)として場所の調整だけでBLS横浜様の研修に参加させていただいております。 職場のスタッフにPEARSを受けさせたい、という個人的なワガママみたいなものでBLS横浜様には出張…
さてさて、呼吸回数を測定することの重要さを強調する医師や著書が増えてきましたが、 そんな所でよく言われている事があります。 それは 「患者の呼吸を真似してみると促迫しているかどうかがわかりやすい」 というものです。 これは呼吸回数を1分間も測定…
さてさて、積ん読本が多いので、それを早く解消するためにお勧め本の紹介をしていこうと試みていたのに、 またまた本を買ってしまいました。 だって、ジャケットで心を掴まれちゃったんだもの(゚∀゚) 『Dr.上田の もうダマされない身体診察:バイタルサインのみ…
さて、トリアージと聞くと皆さん何を思い浮かべますか? 自然災害? 大事故? DMAT? 救急外来? 確かにこれらはよくトリアージとセットで語られていたりします。 そして、トリアージは私たち一般看護師にとっては直接的には関係のない単語として認識されて…
今回のお勧めはこちら 『100分で名著パンセ』 NHK「100分de名著」ブックス パスカル パンセ 作者: 鹿島茂 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2013/03/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る 「100分で名著」という番組は知…
進行の流れ まず資料を5分で読んでもらった (A4 2枚 今回はこっち側の資料を使いました。 呼吸を構成するもの:呼吸回数が重要な事を考える為の基礎知識 - Dream-Nursing 呼吸って結局何してんの?:呼吸回数が重要なことを考える為の基礎知識 - Dream-Nursin…
今回のお勧め本は、お仕事とは関係無いものです。 それは……プラトン先生の『饗宴』 饗宴 (光文社古典新訳文庫) 作者: プラトン 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2014/11/28 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る こちらは、哲学といえば!のプラ…
さてさて、調子に乗って第3弾です。 今回はこちらになります。 こんなとき、フィジカル: 超実践的! 身体診察のアプローチ 作者: 徳田安春,梅屋敷ミタ 出版社/メーカー: 金原出版 発売日: 2015/04/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 『こんなと…