「千の稽古を鍛とし万の稽古を錬とす」
タイトルは『五輪書』の中の私の好きな文章です。
さて、今回はACLSに関連した内容ですが、
この間、ACLSに参加した若手スタッフと夜勤でした。
その若手スタッフの受け持ちでモニターがついている患者が夜間徐脈になっていました。
若手
「ヌゥさん、○○さんが徐脈がしばしば見られるんですが、確認しに行ったところABCDは問題なさそうです。脈拍のある徐脈のアルゴリズムを上からたどると2つBOXをクリアしてますが持続的な徐脈ではないので、このままモニタリングと観察を継続します」
というアセスメントを実施していました。
私に報告しているのを見て、他のスタッフが
「何それ?研修の成果をわざわざヌゥに言わないとといけないの?」
みたいに半ばあきれたような態度をとっていました。
このように研修で学んだことを実施すると、
何アピール?
いやわざわざ見せつけるみたいにやらないでよ。
みたいな態度を取ってくるスタッフがたまにいますが、
一体何が気に食わないのでしょうか?
確かに、わざわざ言葉にして宣言する必要があるのかと言われれば、
そこまでする必要は無いという意見もあると思いますが、別にやったっていいでしょう。
研修を実践に活かさず、研修のままで終わらせらせてしまうよりもよっぽど良いことです。
というわけで、まあまあ不快でしたが(笑)、とりあえず私はその後若手スタッフと一緒に
“この先モニタリングしていて徐脈が継続した場合にとる行動”
と
”その場合に使用するであろう薬品が置いてある場所“
の確認をしました。
そんなことをやっている内にあきれていたスタッフも結局参加してきました。
そんなこんなでナースコールラッシュになってしまって有耶無耶になってしまいましたが、
最終的にACLSのリファレンスカードを夜勤スタッフみんなで確認し、
「じゃあ徐脈患者に何かあったらこう動きましょうね」
という確認をしたかったところですね。
やはり学んだことは実践で活用していかないと、
実際に役に立つのかどうかが実感できなかったり、
その知識を活用するには自分に何が足りないのかを実感する事ができません。
皆様も、自己研鑽で何か著書を読んだりする事があるでしょう?
また、研修に参加して学んだ知識もあるでしょう?
是非、明日の勤務からでもいいので、一つでもいいので業務の中に取り入れてみてください。
役に立たなくてもいいじゃないですか、役に立たないってわかったんだから(笑)
宮本武蔵も言ってますよ?
「この本(五輪書)に書かれている事を自分で見つけたもののように使いまくってモノにしろ」(私訳)
使いまくらなきゃ
ものにしなきゃ(笑)
せっかく学んだのにもったいないですよ?
下記も参考にどうぞ
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自分で得た知識をどこで使うか(発熱の評価②) - Dream-Nursing