Dream-Nursing

世の中の看護師さんに発信したい、自分で学んだ文献などを記載する備忘録。看護師さん〇〇しようぜ!

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

傾眠へアプローチした結果

この事例はフィクションです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 17時頃…… スタッフ 「なんか患者 Aが変なんです。傾眠っぽいと言うか動作が緩慢で……でも会話し始めれば凄い多弁だし……」 医師 「……せん妄かな」(診察へ) という会話が聞こえてきま…

呼吸回数とSpO2

さて、前回までは「そもそも、呼吸回数を測定することで何がわかるのかがわからない」という意見に対する答えを記載しました。 この意見は若手、特に就職してすぐの看護師や2年目くらいの看護師に多い意見です。 まぁ、それほど臨床の経験を積んでいるわけで…

測定しない理由?:呼吸回数が重要なことを考える為の基礎知識

さて、ここまでで呼吸とは 『体外から取り入れた各細胞に酸素を送り届けエネルギーをつくり、その代謝により産生された二酸化炭素を肺胞まで送り届けて体外に出す』 という説明をしてきました。 また、 「外呼吸・内呼吸のなかで障害が起きている部分(酸素…

ショックに絡めて考えると?:呼吸回数が重要なことを考える為の基礎知識

さて、前回はエネルギー産生の代謝について説明しました。 なぜこんなことをやったのか? それは、この辺を理解しておくと、ショックの理解を助けてくれるからです。(と私は思っています) ショックとは「酸素の需要と供給のバランスが崩れて、組織低酸素状…

呼吸って結局何してんの?:呼吸回数が重要なことを考える為の基礎知識

※注意 こちらの記事は私が不勉強であったせいで、事実と異なる記載がされております。(詳細は最後の追記に書かれています) 記事を消そうかとも思いましたが、戒めの為に残しておきます。 さて、次は呼吸によって人体が最終的に何をしているかを考えます。 …

呼吸を構成するもの:呼吸回数が重要な事を考える為の基礎知識

呼吸回数を数えるのが重要な理由は、 「急変前の患者が予測出来るから」 と今まで何回も言っておりますが、そろそろもう一歩踏み込んでみましょう。 呼吸のことを掘り下げて考えると、患者の状態把握に役立ちます。 それでは頻呼吸を呈している患者の身体で…

論文使いのリハビリスタッフが現れた(゚∀゚)

以前の経験ですが……、 SpO2 が極端に低下する事を週に数回繰り返している長期臥床患者がいました。 長期臥床のため、肺の背側の多くの部分に分泌物が貯留し、広範囲に無気肺が生じているのが原因だと考えられていました。 それが、何かのきっかけで分泌物が…

呼吸回数測ってみようかな?とは思ったけれど

ちなみに、呼吸回数を測定する学生や若手看護師は実習先や職場では煙たがられるかもしれません。 というのも、呼吸回数の重要性は浸透してきてはいると思いますが、まだ充分ではないと感じるからです。 「呼吸回数?何それ?」って医師も看護師もいると思い…

私が呼吸回数を広めようと考えるまで

看護師3年目くらいから「呼吸回数は患者の評価に重要」という内容の著書を読んで衝撃を受け、啓蒙しようとしてきました。 「看護師が得られる情報でこんなに重要だと考えられるものがあるなんて!早速広めたろ」 しかし、先輩に言ったら 「それエビデンスあ…