呼吸って結局何してんの?:呼吸回数が重要なことを考える為の基礎知識
※注意
こちらの記事は私が不勉強であったせいで、事実と異なる記載がされております。(詳細は最後の追記に書かれています)
記事を消そうかとも思いましたが、戒めの為に残しておきます。
さて、次は呼吸によって人体が最終的に何をしているかを考えます。
前回、ざっくりと呼吸のことを言い表すと、
『体外から取り入れた各細胞に酸素を送り届けエネルギーをつくり、その代謝により産生された二酸化炭素を肺胞まで送り届けて体外に出す』
としました。
今回は、そのエネルギーを作る所に注目してみましょう。
難しそうですよね?わかります。
なので、またざっくりいきます。
ヘモグロビンに乗ってきた酸素を細胞が受け取った後、細胞はミトコンドリアによってエネルギーを作り出します。
これは内呼吸の中の一部です。
そして、エネルギーを作り出す代謝には名前がついています。
これが、クエン酸回路・電子伝達系です。
・・・わかります。
もう思考停止したくなる単語ですよね。
こんな単語を読んでも目が滑るし、なんだか意味不明ですよね。
まぁ別に覚えなくても良いです(覚えた方が良いです)
要するに、酸素を使ってグルコースからすげーエネルギーを作る代謝のことです。
これを好気性代謝と言います。
好気と聞くと・・・「酸素(気体)が好き」な感じしませんか?
「好気(気体が好物)だから、酸素もらえるならじゃんじゃんエネルギー作りますよ~」
……みたいなイメージです。
わかります?
わかりませんね、忘れてください。
さて「好気」があると何となく「嫌気」もあると思いませんか?
・・・あります。
嫌気性の代謝のことを解糖系と言います。(また、目が滑りそうな単語が出てきましたね)
解糖系はグルコースを使って(糖を分解して)ちょっとだけエネルギーを作る代謝のことです。
これを嫌気性代謝といいます。
「嫌気(気体が嫌い)だから酸素なんていりません!だからエネルギー作れないです」
みたいなイメージです。
わかります?わかりませんね(笑)
このエネルギーを作る代謝の回路、なんで2種類あるかというと、
通常は普通に呼吸をしているので酸素を使って身体のエネルギーを産生しています。(好気性代謝)
しかし、何らかの原因で酸素が体に取り込まれなくなったとき、
臓器
「酸素がなければエネルギーが作られない!僕たちは即死だ!!」
とならないために嫌気性代謝はあるのです。
つまり、非常電源みたいなものですね。
ちなみに、この非常電源は効率がものすごく悪いです。
好気性代謝はエネルギー(ATP:アデノシン三リン酸)を36個作るのに対して
(好気性代謝:36ATP+CO2+H2O)
嫌気性呼吸はエネルギーを2個しか作れません。
(嫌気性代謝:2ATP+ピルビン酸→ 乳酸)
なので、この非常電源だけでは今まで働いていた身体の働きのすべてを補いきれません。
即死にはなりませんが、死への階段を下り始めることになります。
しかし、即死ではありません。
なので、いち早く好気性代謝が出来るように、酸素を届ける介入を私たちはしなければなりません。
非常電源が働いている間はまだ少し時間があります。
慌てずに急ぎましょう。
まとめ
呼吸は、結局エネルギーを作っている。
嫌気性代謝(酸素を使わない代謝)はエネルギーを少ししか作れない。
追記(6/14記載)
この記載では、代謝が「酸素のある、なし」でそれぞれ二つが独立して働いているイメージになってしまいますが(実際私もそう考えて記載していました)
後々、生理学の面から学び直すと
というように、嫌気性代謝が起こった後にその代謝産物(ピルビン酸)を使用して好気性代謝を行うようです。
なので、酸素があれば
の流れがスムーズに出来ますが、
酸素がない場合は
というように好気性代謝が行われない
ということになります。
私の不勉強のせいで間違った知識の記載と誤解を招く表現をしてしまい、大変申し訳ありませんでした。