Dream-Nursing

世の中の看護師さんに発信したい、自分で学んだ文献などを記載する備忘録。看護師さん〇〇しようぜ!

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

NEWS scoreを使ってみて

さて、新たなスコアリングNEWS scoreの紹介です。 私は最近、少し興味を持ってきたので検温の時は使うようにしています。 勤務中は、最初訪室して声をかける時には「第一印象」で患者評価をするように心がけているのですが、 どうしても主観での判断になって…

NEWS scoreとは?

まつげ 「先輩先輩」 あご 「ん?どしたの?」 まつげ 「先輩って急変察知に命かけてるじゃないですか?」 あご 「いや、そこまでじゃないけど。まぁ少しでも周知できればと思ってはいるわね」 まつげ 「そんでPairsとかPEARSとか色々勧めるじゃないですか」…

『Respiratory rate』シリーズを終えて

さて、Nursing times の連載だった『Respiratory rate』シリーズを見てきましたが、いかがでしたでしょうか? 個人的には、同じ事を手を変え品を変え主張する部分にとても好意的な意見を持ちました(笑) ただ、後半のケーススタディにイマイチ納得がいかな…

Respiratory rate 6: the benefits of continuous monitoringについて

そして記事の6回目、最後の記事です。 https://www.nursingtimes.net/clinical-archive/respiratory/respiratory-rate-6-the-benefits-of-continuous-monitoring/7026523.article この記事では、呼吸回数の持続的なモニタリングの利点が記載されています。 …

Respiratory rate 5: using this vital sign to detect deteriorationについて

さて、記事の5回目ですがケーススタディでした。 https://www.nursingtimes.net/story.aspx?storyCode=7025907&preview=1&hash=CECBAC6B37F67F1E8A6F00EC54518629 しかし、これは呼吸回数が重要な指標になるというのを主張できるようなケースではなく どちら…

Respiratory rate 4: breathing rhythm and chest movement について

さて、シリーズ4回目です。 https://www.nursingtimes.net/story.aspx?storyCode=7025660&preview=1&hash=8F7A53DF102470EBECEFBF26EE35CE4F 今回は呼吸パターン、リズムに関してです。 呼吸回数の増減は数値で見られるので、 機械的に「増えた」「減った」…

Respiratory rate 3: how to take an accurate measurementについて

さて、3回目の記事です。 https://www.nursingtimes.net/story.aspx?storyCode=7025005&preview=1&hash=73DE4444342369BA5DADDB742951DD87 introductionに「毎分3~5回の呼吸回数の変化は患者の状態変化を示す可能性がある」と記載されており、さっそく呼…

Respiratory rate 2: anatomy and physiology of breathingについて

さて、記事の二つ目ですがこれは解剖生理の再確認の記事になっています。 https://www.nursingtimes.net/clinical-archive/respiratory/respiratory-rate-2-anatomy-and-physiology-of-breathing/7024714.article 今までも紹介していたように、まず呼吸には…

Respiratory rate 1: why measurement and recording are crucialについて

Respiratory rate 1: why measurement and recording are crucial https://www.nursingtimes.net/clinical-archive/respiratory/respiratory-rate-1-why-measurement-and-recording-are-crucial/7023829.article#.W-DZxYRfCeE.twitter さて、改めてこの記事…

看護師のお兄様お姉様方へ

上のお兄様お姉様方が急変対応に関しての意識が低い、薄い場合のことを考えてみます。 まず、今まで学習しなくても仕事をやってこられたというのが大きいと思います。 経験年数を積めば積むほど急変の場面には遭遇する確率は高くなりますが、頻度としてはそ…

職場に置くならどんな本?

まつげ 「そういえば、副師長があご先輩探してましたよ?」 あご 「え?何の用?」 まつげ 「ん~、なんか書籍のことで相談したいとかなんとか」 あご 「あぁ、なんか急変時の本で良いのがないか探しておいてって言われたわね」 まつげ 「え?なんであご先輩…

報告のツール

『あごまつげ』 でも少し触れましたが、 報告のツールとして最近メジャーになってきてるのが「SBAR」でしょうか? S : Situation B : Background A : Assessment R : Recommendation 遥か昔に、私が働きだした時は職場研修ではとりあげられていませんでした…

報告の仕方

まつげ 「いや~緊張した」 あご 「あら?どしたの?」 まつげ 「いや、〇〇先生っているじゃないですか?あの先生に患者さんの状況を報告してきたんですけど」 あご 「そうなんだ」 まつげ 「一回『ごめん、結局何が言いたいんだっけ?』って言われたことが…

バイタル評価 循環⑥ 総括

PEARSは状態安定を目的にしたものなので 収集する情報も当然それに沿ったものになります。 この患者の生命を脅かすものが何か? 問題は呼吸?循環?それ以外? 循環だったらどこに問題?心臓?血液量? この問題に対して自分はどうする?介入?様子見?報告…

循環評価しようぜ⑥

まつげ 「先輩が血圧を目の敵にしてるのはわかりました」 あご 「いや、誰も目の敵にはしてないわよ?」 まつげ 「え?さっき文句ばっかり言ってたじゃないですか?」 あご 「いや、違う違う。血圧でしか患者を評価しようとしない人にいい感情が持てないだけ…

バイタル評価 循環⑤

血圧の低下は、いわゆるショックと言われ恐れられています。しかし、ショックの正確な定義は血圧の低下ではなく 「全身の細胞レベルでの酸素供給不足の状態。特に重要臓器(脳と心臓重要臓器)に酸素が送られない状態」 を言います。なので、血圧が低下して…

循環評価しようぜ⑤

あご 「別に私はみんなの裏をかこうとか多数派が嫌いとかってずっと考えてるわけじゃないわよ?確かにちょっと判官贔屓する性格だけど」 まつげ 「判官贔屓って感じじゃなくて「私みんなの知らないことしってるんだぜすごいだろ」感が凄い」 あご 「いや、私…

バイタル評価 循環④

なぜかバイタルサインの話をすると血圧を思い浮かべる方が多い印象があります。 私はどちらかというと手首を触ればすぐに感じる事ができる「脈拍」の方が好きなんですが・・・。 脈の拍動って落ち着きません? ・・・大丈夫ですよ?自分が気持ち悪い自覚はあ…

循環評価しようぜ④

あご 「あの後すぐバイタルが落ち着いて、意識レベルも戻ったから内視鏡にいったわね。ちょっとびっくりしたわ」 まつげ 「ちょっとどころじゃないですよ、パニクって頭フリーズしました。でもちょうど先生来たところで良かったですね」 あご 「本当ね、ちら…

バイタル評価 循環 ③

いや~前回は緊迫した場面でしたね(笑) これは私が設定した場面なので、色々情報としては薄いですがお許しください。 PEARSでは脈拍、動脈の触知(末梢・中枢)、CRT、皮膚色・温度、血圧の5項目が循環の評価項目として挙げられています。 順番は前後して…

循環評価しようぜ③

あご 「次は動脈触知ね、橈骨動脈は問題ない・・・か、ちょっと手先が冷たい?頸動脈は特に問題なさそう」 まつげ 「頸動脈?」 あご 「ちょっと末梢動脈との比較をね、皮膚も末梢は冷たいけど色は問題ないかしらね。チアノーゼも出てないし、CRTは・・・」 …

バイタル評価 循環②

さて、循環の評価方法です。 が、その前に第一印象で蘇生処置が必要かどうかの評価を行います。 緊急性が高いかどうかを評価してから次の一次評価に入りましょう。 一次評価によるABCDアプローチを実践していきます。 実際は色々同時進行していくことになる…