バイタル評価 循環⑥ 総括
PEARSは状態安定を目的にしたものなので
収集する情報も当然それに沿ったものになります。
この患者の生命を脅かすものが何か?
問題は呼吸?循環?それ以外?
循環だったらどこに問題?心臓?血液量?
この問題に対して自分はどうする?介入?様子見?報告?
などなど
集めた情報の中で異常を示すものを組み合わせていくと
何が原因で患者の状態が悪いのかというのが予測できるようになってくると思います。
ただ、そのためには解剖生理学の知識が必要です。
「どこの異常があったら、何が反応するから、どんな情報が得られる」
ということを理解した上で情報が集められればアセスメントにより深みが出ると思います。
ACLSとPEARSの趣きが違うと感じられるのはここにポイントがあるのではないかと思います。
あくまで私の周りの印象ですが、
ACLSは事前学習が大変(覚える事がたくさんある)だけど体を動かすことになれればシミュレーションはなんとかなる
PEARSは事前学習はそうでもない(というか基本的な情報が多いからそうでもないと感じる)、だけどシミュレーションが大変
というような意見がありました。
PEARSはシミュレーションで
自分でなんの情報が必要かを判断
得られた情報が是か否かを判断
介入が必要かどうかを判断
どんな介入をするか判断
というように自分で考えて動くことを主としています。
それと比較するとACLSは自分で考えて動くというよりは
決められた道筋を間違えることなく選択する
という方に重きが置かれているのかなと感じられます。
・・・別にACLSを否定してるわけじゃないですよ?
自分がACLSのシミュレーションでうまくいかなかったのを根に持ってこんなこと言ってるわけでもないですよ?
PEARSのシミュレーションでもスマートにうまく言ったことなんてありませんから
それでも、一般病棟で働く際にはACLSのような思考よりも、PEARSのような思考を活用する事が多いのではないかと考えています。
これが私が一般病棟の看護師にもPEARSを勧める大きな理由です。
・・・循環状態関係ない話になってしまった。
今回の学び
ACLSとPEARSを比較してみよう。
一般病棟でこそPEARSを活用しよう。