急変対応?徐々変対応?
私は以前、職場の急変対応の意識を高めたいという目標がありました。
なので、BLSやACLS、ICLSの紹介や案内を積極的にスタッフにやっていましたが、
あれ?これって急変が起こらないと使えない知識じゃね?
と、ある日になって気づきます。
BLSなどのシミュレーションは「人が倒れている」から始まる事が多いように思います。
これらは、「いざ急変が起きた後にどう対応するか」という動きや考え方を学ぶという事になり、
それらは急変しないと役に立たないようなものになってしまいます。(もちろんこれはこれで大切なのですが)
私達看護師は(所属の科にもよりますが)急変に直面することはそれほど多くありません。
それよりも、徐々に体調が悪化していく患者への対応のほうが圧倒的に多いでしょう。
急変対応ならぬ徐々変対応ですね。
ただ、徐々に悪化の「徐々」のどの部分で患者の体調が悪化していると認識するか、
私はそこが気になっています。
例えば……
一番軽い体調悪化の度合を①
から
死に近い体調悪化の度合を⑩
とします。
患者の体調は①から⑩に向かって②、③、④……と悪化していくとします。
⑤で何かおかしいと思って介入をするスタッフもいれば
⑧くらいにならないと介入を考えないスタッフもいる。
こうなってくると、果たして患者に対する医療安全の面でどうなのかと考えると、
あまり良いとは言えないのではないでしょうか?
ここにどう問題提起をして介入をしていくか……
最近はそこばかり気になっています。
極論を言えば、状態悪化の基本的な考え方を共有するにはPEARSを全スタッフが受講すれば良いと考えていますが、
あまり現実的ではありません。(いや、実は目指してますけど(笑))
なので、今年はPEARSに関してポイントとなる部分をスタッフ全体に紹介したいと考えています。
さらに、DVDも使ってシミュレーションまがいの事もやってみようかと思っています。
あとは、個人的にはバイタルサインの評価に関しても、
患者の早期介入に繋がる思考の共有になると思いますので、
スタッフに講義した後にペーパーペイシェントで実際に評価をしてもらおうかと思っています。
更に、みんな大好き(?)呼吸回数の重要性も講義し、
敗血症の基本的な動き方も紹介していこうとしています。
なので、
- 第一印象って何?
- バイタルサインの評価出来てる?
- 呼吸回数は大事だぞ?
- 敗血症って知ってる?
みたいな項目の勉強会を職場でやっていこうかと考えています。
1回/1ヶ月〜2ヶ月程度でやりたいところですね。
注意したいところは、講義だけでなく実技をやる機会を設けたいという所です。
ただ、知識を持ってもらうだけでなく実践してみないと使い所と使い心地がわからないと思うので……。
これをやる事で何か変わるかな?
何かアウトカムが出ればへっぽこ研究になるかもしれない(゚∀゚)
アウトカムって何(笑)?