Dream-Nursing

世の中の看護師さんに発信したい、自分で学んだ文献などを記載する備忘録。看護師さん〇〇しようぜ!

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Rapid Response System (RRS)

RRS(Rapid response system )が導入されるかもしれない我が職場ですが、皆様の所にはすでにありますか? Rapid Response System (RRS) https://jsem.me/pdf/about_rrs_1301110.pdf これを読むと、私が欲していたものはこれだという思いを禁じ得ません。 そも…

視診ってどう思う?

さて、私はバイタルサインが好きですが、身体所見も好きです。 身体所見と言われると聴診とか打診とか触診を思い浮かべるかもしれません。 マックバネーの圧痛点や筋性防御などビシッと所見が取れる人はすごいですよね。 私も見習いたいですし、尊敬に値しま…

バイタルサインの価値

私が何故バイタルサインにこだわっているかと言えば、看護師でも得られる基本的な情報であること そして、それを評価する術を学生の時~臨床1、2年目を振り返っても学ぶ機会がなかったことが理由です。 『今更、バイタルなんて』 と言われる看護師さんもいる…

失敗への認識を変える

誤解されがちなのですが、私は急変対応が嫌いです。 えぇ、もう本当に嫌いです。 慌てるとパニックになるし、自分の知識不足は浮き彫りになるし、本当に正しい処置ができたのか今迄は誰も教えてくれなかったし。 ……振り返る機会あります? 最近はやっと『急…

VF/pVTのアルゴリズム

Adult Cardiac Arrest Algorithm https://eccguidelines.heart.org/wp-content/uploads/2018/10/ACLS-Cardiac-Arrest-Algorithm-2018.png さてさて、上記はPEAを紹介した時に出てきたアルゴリズムですが、 今回はVF/pVTをまとめていきますので、このアルゴリ…

ACLSを受講して

皆様、気づいているかもですが、 この間ACLSを受講してきました(笑) そろそろ2年経つなぁと思っていたことと、自分の職場周りでの開催も手伝う必要あるかなと思ったのが理由です。 私自身はインストラクターではないですが、講師を地方に招待して開催して…

心停止、PEAアルゴリズム

Adult Cardiac Arrest Algorithm https://eccguidelines.heart.org/wp-content/uploads/2018/10/ACLS-Cardiac-Arrest-Algorithm-2018.png さて、上記はPEAを紹介した時に出てきたアルゴリズムですが、 PEAの時はこのアルゴリズムでいうと右側に進んでいった…

ROSC後の管理

「急変対応といえばACLS」 として、一般的には考えられていますよね? ACLSを学んでも実践ではあまり役に立つ場面が少ないとか、それ以前の介入の方が経験する機会は多いんだからそっちを勉強しろとか意見は色々あるとは思いますが、 ACLSを学んでおいて無駄…

頻脈のアルゴリズム

『Adult Tachycardia with a pulse algorithm』 https://eccguidelines.heart.org/wp-content/uploads/2015/10/2010-Integrated_Updated-Circulation-ACLS-Tachycardia-Algorithm.png 今回は頻脈です。 頻脈も徐脈と考え方としては同じです。 まず、緊急性の…

徐脈のアルゴリズム

『Adult bradycardia with a pulse algorithm』 https://eccguidelines.heart.org/wp-content/uploads/2015/10/2010-Integrated_Updated-Circulation-ACLS-Bradycardia-Algorithm.png 上記から徐脈のアルゴリズムに飛べますが、まずはABCDアプローチにより緊…

ACLSの徐脈・頻脈

ACLSでは心停止/PEA・PVT/VFのアルゴリズムとは別に徐脈・頻脈のアルゴリズムも存在します。 心停止/PEA、PVT/VFと徐脈・頻脈で何が異なるかというと、「脈拍があるかないか」を境にして分類されます。 脈拍がない場合はすぐさまCPRとなり、心停止/PEA・PVT/…

私の読書

基本的に、私は読書する際は3つくらいテーマがあります。 ①何か知識を得たい読書:お仕事系、興味のある学問 ②人生の指針にしたい読書:古典、宗教書 ③娯楽の読書:文学系、神話系 この3つを考えながら本を選んでいます。 以前チラッと出てきた『五輪書』は…

CPSS(プレホスピタル脳卒中スケール)

意識障害の患者に対する対応は難しいです。 原因が様々ありますし、何より上手いこと問診や所見が取れないことも多いです。 とりあえず、ACLSの復習中なのでその中の急性期脳卒中の評価をまとめてみます。 ACLSでは脳卒中の評価ツールとしてCPSS(プレホスピ…

エアウェイについて

ある日、訪室した患者の呼吸が明らかにいびき様呼吸でした。 すぐに気道確保しましたが、中々解除されない。 とりあえず人手を呼んで、医師に鼻咽頭エアウェイ入れてもらったらいびき様呼吸は無くなりました。 どうやら意識障害からくる舌根沈下が原因だった…

PEAについて

もし、心電図モニターで波形が出ているから循環が保たれていると判断している方がいたら、それは間違いです。 心停止の中には「PEA」というものがあります。 無脈性電気活動(PEA:pulseless electrical activity) 秩序あるリズムや、やや秩序のあるリズムが…

モニターへの意識

先日、緊急入院になる患者を私とは違うチームのスタッフAが担当しました。 モニターをつけることになりましたが、つけるとモニター上の心電図がジャミジャミ(伝わる?)しておりました。 まぁ入院してきてベッド上で色々やってる所だろうからノイズっぽいの…

BVMとジャクソンリース

BVMとジャクソンリースの違いをちょっとまとめてみました。 ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖BVM 自己膨張機能あり。よって緊急時に(酸素がなくても)すぐ対応できる。 バッグが硬めなので手に肺の状態が伝わりにくい コンパクトで持ちやすい 外気を吸い込んで膨らむため、再呼…

ハイフローセラピー

病棟で患者にハイフローセラピーを導入することがあります。 簡単に言うとめっちゃ濃い酸素療法なんですが、医師はあまり積極的ではない御様子。(ウチの医師だけでしょうか?) 「魔法じゃないんだから、やったから全部オッケーってわけじゃないし」 などと…

髄膜炎、FN、結局敗血症の話(発熱の評価③)

体温に関しては、それだけで得られる情報が少ないことはもう述べました。 なので、緊急性の高いものから認識してそれを除外していく必要がある事も書きました。 髄膜炎発熱性好中球減少症、敗血症には注意しましょうという事ですね。 ちなみに、髄膜炎のこと…

新年の目標

さて、9月から始めているこのブログですが、本当は毎日更新するつもりでやっていました。 しかし、文章を書くということは難しいですね。毎日は無理でした。 正直に言えば、ネットで医療系の知識を探しているような人は、私の書くブログの内容などすでに知っ…

体温評価しようぜ③

まつげ 「まぁ確かに発熱患者に対して、あご先輩やたらと呼吸回数記載してますもんね」 あご 「やたらとって何よ、体温はそれだけじゃ拾える情報が少ないから他のバイタルと組み合わせて考えないとなのよ」 まつげ 「そうなんですか?」 あご 「そもそも、私…