Dream-Nursing

世の中の看護師さんに発信したい、自分で学んだ文献などを記載する備忘録。看護師さん〇〇しようぜ!

バイタルサインの価値

私が何故バイタルサインにこだわっているかと言えば、看護師でも得られる基本的な情報であること


そして、それを評価する術を学生の時~臨床1、2年目を振り返っても学ぶ機会がなかったことが理由です。

 

『今更、バイタルなんて』

 

と言われる看護師さんもいるかもしれませんが、

 

そういう方はバイタル測定方法の事を言ってるんだと思われます。

 

こだわるべきは測定方法ではなく評価方法です。(正しくバイタル測定出来ているかどうかも疑問ですが)


学生実習の時からそうでしたが、現場の看護師は学生が測定してきたバイタルを報告すると


「で?」

「結局何?」

「だから?」


といったようなことを聞き返してきます。


その割には、自分が欲しい返答がなんなのか学生に教えてくれないことが多いです。


学生は正解がないので苦しみます(ことが多いです)


これは実習担当になった教員も一緒です(少なくとも私の受けてきた教育の上では)

 

「〜〜の結果、問題ないと考えます」

 

ここまで言わせたいという事でしょうか?


かといって、現場の看護師がバイタルサインを測定した際、それを毎回しっかり評価しているかと問われるとどうでしょうか?


極端な数値にならない限りは、それほど深く考えずに記録していませんか?

 

「問題ない」という評価以外やり方がわからないから全て医師任せにしていませんか?(看護師に下手な判断されるより良いと医師は感じるかもしれませんが)


それとともに、バイタルサインのそれぞれが何を表しているかをしっかり理解している看護師も少ないかもしれません。


拡張期血圧が何を表しているかの説明ができますか?

呼吸回数とSpO2の違いと関係を説明できますか?

モニター上でSpO2測定するときに出てくる波形は何の意味がありますか?

モニター付属の血圧測定器で血圧を測定したときに表示されるカッコの中の数字は何ですか?


これらを説明できたところで、すぐに看護師の業務に役立つとは限りません。


ですが、これらは医師のオーダーを貰わずとも看護師が得られる情報です。


これらを理解することで患者の変化に気づくことができるかもしれません。


自分が得られる情報が限られているとわかっているなら、それを十二分に活用していく努力をして最大限の結果を出せるようにしていきたい。


働きだしてから感じるようになった事です。


特に、急変対応が嫌いな私は、急変に行き着く前に患者の変化を発見してどうにかして手前で止めたいと考えています。


そのためにはそれぞれの関係性を生理学的な面から学び直す必要もあるでしょうが、


私はその価値はあると思います。