Dream-Nursing

世の中の看護師さんに発信したい、自分で学んだ文献などを記載する備忘録。看護師さん〇〇しようぜ!

2018-01-01から1年間の記事一覧

自分で得た知識をどこで使うか(発熱の評価②)

私がいう知識などはすべて文献で得た知識です。 時折、経験から得たものも発信したりしますが、科学的に確証されたものではないので、みなさんに信用してもらえるものだとは考えていません。 なので、文献で得た知識を実践してみてどうだったかを発信してい…

体温評価しようぜ②

まつげ 「つまり、発熱が見られたらまず、緊急性が高いものかを判断してるってことですか?」 あご 「そうね、まぁ発熱だけに限った話じゃないけど」 まつげ 「それがさっき言ってた発熱性好中球減少症と髄膜炎と敗血症の3つなんですか?」 あご 「そうそう…

発熱の評価

バイタルサインのなかでみんなが気にする頻度第一位といえば体温じゃないでしょうか? 血圧も気にされがちですが、出血など緊急性が高い症状があったときに気にされることが多いので 何かの症状 + 血圧 という式が成り立つことが多いのかなと思います。 そ…

体温評価しようぜ

まつげ 「先輩、患者の〇〇さんが発熱してます。先生に連絡しますね」 あご 「あら、大変ね。状態としてはどんな様子?」 まつげ 「え?いや、だから発熱してるんですよ。熱計ったら38度だったからナースコールくれたんです」 あご 「それであなた戻ってきた…

低血圧の対応③

次は昇圧剤に関してですが、ざっくりいうとα作用とβ作用のどちらが前面に出るかで作用が変わってきます。 α作用、β作用に関して ↓↓↓↓↓↓↓↓↓ https://dream-nursing.hatenadiary.jp/entry/2018/12/15/110015 α作用の血管収縮薬かβ作用の強心薬かというように、…

低血圧時の対応②

さて、低血圧の対応に関してですが前回は基本的な流れに触れました。 もう少しだけ詳しくやっていきましょう。 まず基本として、低血圧が見られた場合は「補液」が必要です。これに関しては『UpToDate』にも記載されていました。 『血液量が少ないと十分な昇…

暗記をする?理解をする?

あご 「……………………」 まつげ 「お疲れさ……(やばい、センパイが本読んでる。捕まると質問される。早く帰らないと)」 あご 「ねぇ、まつげさん」 まつげ 「(捕まった~)はい?」 あご 「この本読んだ?」 まつげ 「なんですか?……あ、これ前に副師長に何買っ…

低血圧時の対応

血圧の成り立ちを考えてみると、 血圧は「心拍出量と血管の抵抗」によって左右されます。 そして、心拍出量は「心拍数と1回拍出量」によって決まります。 さらに、1回拍出量は「前負荷、後負荷、心筋収縮能力」によって決まります。 前負荷とは、 ⇨血液が…

脈圧について

私が看護師になってから気になっていることの一つに 「脈圧」 があります。 新人の頃、下血した患者の報告を医師にしていて バイタルを聞かれて報告した際に 「脈圧はどのくらい?」 と聞かれて、何故必要なのかわからない上に計算式が思い出せなかったので …

拡張期血圧の位置づけ

看護師になってから、ずっと気になっていたことがあって、 その一つが「拡張期血圧の意味」 新人の時に職場の誰に聞いても教えてもらえず、 指導者には「いや、意味ないんじゃない?」と言われました。 意味がないのならば、なぜ測定しているんだろうとずっ…

ただの一般病棟の看護師の一意見です。

このブログでは色々偉そうなことを書いていますが、 私は別に何か資格を持った特別な看護師ではありません。 救急やICUにいたわけでもない、 BLSやファーストエイドのインストラクターでもない。 救急とか集中治療とかの本を読んでわかった気になっているた…

急変対応まだ早い問題 ②

さて、前回『ICLSやらACLSやら受けようと思ってもらえるまでには大変な道のりがある』と書きましたが、 これにはいくつかタイプがあります 例えば、お金が高いから受講しないというタイプ 例えば、休みにまで仕事のことを考えたくないというタイプ この辺は…

急変対応まだ早い問題

出ましたよ? ウチの職場でもついに、 「急変対応は〇〇さんにはまだ早い!!問題」 なんなの(笑)? いや、もしかしたら今までもあったけど私が認識出来ていなかっただけかもしれませんが……。 そもそも、ウチの場合は職場がICLSの会場になっていまして、 …

News scoreを使ってみて②

さて、NEWS scoreですが、しばらく使用してみて 評価に時間がかかるなぁという印象です(笑) まぁ、私が現在夜勤専従なので多くの患者の検温に回らないといけないと言うのも影響していると思いますが あと、頭の中に入りきっていないというのも影響していま…

NEWS score③

まつげ 「前回、『他人との比較、勝ち負けが重要なのではない。自分がどれだけ成長しているかどうかが大切だ』って言ってたじゃないですか?」 あご 「いや、全く身に覚えがないんだけど?なに、その突然の素敵な言葉」 まつげ 「じゃあ、アタシはどこであご…

NEWS scoreを説明してみて

NEWS score は後輩に教えてみると、割とその場での反応がいいんですよね。 多分以前も書いたように、客観的な情報に基づいているというのが反応がいい理由じゃないかと考えています。 PEARSの第一印象なんかよりもずっと反応がいいのは納得がいかないところ…

NEWS scoreとは ②

まつげ 「ではまずNEWS scoreですが」 あご 「うん」 まつげ 「イギリスで作られました」 あご 「それは私が言ったわね」 まつげ 「あと、英語です」 あご 「まぁそうね、イギリスで作られたものね」 まつげ 「そしてジャニーズに同じ名前のグループがありま…

NEWS scoreを使ってみて

さて、新たなスコアリングNEWS scoreの紹介です。 私は最近、少し興味を持ってきたので検温の時は使うようにしています。 勤務中は、最初訪室して声をかける時には「第一印象」で患者評価をするように心がけているのですが、 どうしても主観での判断になって…

NEWS scoreとは?

まつげ 「先輩先輩」 あご 「ん?どしたの?」 まつげ 「先輩って急変察知に命かけてるじゃないですか?」 あご 「いや、そこまでじゃないけど。まぁ少しでも周知できればと思ってはいるわね」 まつげ 「そんでPairsとかPEARSとか色々勧めるじゃないですか」…

『Respiratory rate』シリーズを終えて

さて、Nursing times の連載だった『Respiratory rate』シリーズを見てきましたが、いかがでしたでしょうか? 個人的には、同じ事を手を変え品を変え主張する部分にとても好意的な意見を持ちました(笑) ただ、後半のケーススタディにイマイチ納得がいかな…

Respiratory rate 6: the benefits of continuous monitoringについて

そして記事の6回目、最後の記事です。 https://www.nursingtimes.net/clinical-archive/respiratory/respiratory-rate-6-the-benefits-of-continuous-monitoring/7026523.article この記事では、呼吸回数の持続的なモニタリングの利点が記載されています。 …

Respiratory rate 5: using this vital sign to detect deteriorationについて

さて、記事の5回目ですがケーススタディでした。 https://www.nursingtimes.net/story.aspx?storyCode=7025907&preview=1&hash=CECBAC6B37F67F1E8A6F00EC54518629 しかし、これは呼吸回数が重要な指標になるというのを主張できるようなケースではなく どちら…

Respiratory rate 4: breathing rhythm and chest movement について

さて、シリーズ4回目です。 https://www.nursingtimes.net/story.aspx?storyCode=7025660&preview=1&hash=8F7A53DF102470EBECEFBF26EE35CE4F 今回は呼吸パターン、リズムに関してです。 呼吸回数の増減は数値で見られるので、 機械的に「増えた」「減った」…

Respiratory rate 3: how to take an accurate measurementについて

さて、3回目の記事です。 https://www.nursingtimes.net/story.aspx?storyCode=7025005&preview=1&hash=73DE4444342369BA5DADDB742951DD87 introductionに「毎分3~5回の呼吸回数の変化は患者の状態変化を示す可能性がある」と記載されており、さっそく呼…

Respiratory rate 2: anatomy and physiology of breathingについて

さて、記事の二つ目ですがこれは解剖生理の再確認の記事になっています。 https://www.nursingtimes.net/clinical-archive/respiratory/respiratory-rate-2-anatomy-and-physiology-of-breathing/7024714.article 今までも紹介していたように、まず呼吸には…

Respiratory rate 1: why measurement and recording are crucialについて

Respiratory rate 1: why measurement and recording are crucial https://www.nursingtimes.net/clinical-archive/respiratory/respiratory-rate-1-why-measurement-and-recording-are-crucial/7023829.article#.W-DZxYRfCeE.twitter さて、改めてこの記事…

看護師のお兄様お姉様方へ

上のお兄様お姉様方が急変対応に関しての意識が低い、薄い場合のことを考えてみます。 まず、今まで学習しなくても仕事をやってこられたというのが大きいと思います。 経験年数を積めば積むほど急変の場面には遭遇する確率は高くなりますが、頻度としてはそ…

職場に置くならどんな本?

まつげ 「そういえば、副師長があご先輩探してましたよ?」 あご 「え?何の用?」 まつげ 「ん~、なんか書籍のことで相談したいとかなんとか」 あご 「あぁ、なんか急変時の本で良いのがないか探しておいてって言われたわね」 まつげ 「え?なんであご先輩…

報告のツール

『あごまつげ』 でも少し触れましたが、 報告のツールとして最近メジャーになってきてるのが「SBAR」でしょうか? S : Situation B : Background A : Assessment R : Recommendation 遥か昔に、私が働きだした時は職場研修ではとりあげられていませんでした…

報告の仕方

まつげ 「いや~緊張した」 あご 「あら?どしたの?」 まつげ 「いや、〇〇先生っているじゃないですか?あの先生に患者さんの状況を報告してきたんですけど」 あご 「そうなんだ」 まつげ 「一回『ごめん、結局何が言いたいんだっけ?』って言われたことが…