Respiratory rate 1: why measurement and recording are crucialについて
Respiratory rate 1: why measurement and recording are crucial
さて、改めてこの記事の第一回を読んでみましたが、以前紹介した『Respiratory rate: the neglected vital sign』と内容としては同じようなものです。
『Respiratory rate: the neglected vital sign』
https://www.mja.com.au/journal/2008/188/11/respiratory-rate-neglected-vital-sign
今回の第一回の記事でも、呼吸回数が急変前の指標につながるという事がいくつもの論文を用いて説明されていました。
あと、看護師の呼吸回数の測定は正確ではないという事も記載されていました。
時間が無い、呼吸回数に対する意識が低い事がこのようなことにつながる可能性も書かれています。
さらに、測定しない理由にとして、心拍数の様に自動的に測定できないことや正常値が明確にされていない事も挙げられています。
また、呼吸の評価をSpO2で代用している事も記載されていました。
このことは、以前も書いた様に呼吸の一部「酸素化」の評価しかできていないという事になります。
呼吸の評価は、「酸素化」「換気」の二つを考える事が必要です。
「酸素化」のみの評価だと代償を認識できないことになるかもしれません。
安静時から呼吸数が早くなっているとき、過換気(頻呼吸)で何かを代償している可能性があります。
感染症や炎症によって酸素の消費量が上がり、身体に十分に酸素が取り込まれない。
そのため、代謝性のアシドーシスになり、そのアシドーシスを過換気で代償しているかもしれないという事です。
この辺は少し難しくなってきますが、最初は大雑把に
「頻呼吸だ、炎症(感染)が起きてるのかな?」
という認識でもいいと思います。
呼吸回数を評価につなげる事が重要です。
とまぁ、色々記載されていますが、私が気になったのがBOX1に記載されているバイタルサインの中に拡張期血圧が書かれていない事です。
海外でも重要視されていないのかしら?
自動的に脈圧も評価されないよね?