呼吸回数をどう活用する?③
呼吸回数を測定するようになったけど、この情報をどうしたらいいのかわからん。
という方もいると思うので、個人的な活用方法を紹介します。(あくまで個人的なものです。)
以前お伝えしたのは、呼吸回数(というかバイタルサイン)を使用して以前の値との比較をし、患者評価をするということです。
前回と比較して
①変化なし
②増えた(頻呼吸)
③減った(徐呼吸)
の三択で患者評価をする事になります。
そして、頻呼吸を認識したら、何が原因かをざっくり考えるための四択を用意しました。
❶低酸素
❷高二酸化炭素
❸代謝性アシドーシスの代償
❹呼吸中枢の興奮
そして、頻呼吸の次は徐呼吸です。
徐呼吸になっている場合に考えるのは意識レベルの低下。
つまり、呼吸中枢の異常です。
そうなると、意識レベル低下に対するアプローチがポイントになってきます。
よくAIUROTIPS(アイウエオチップス)というのが意識障害のアプローチとして紹介されていますが、
個人的に、看護師にはこちらよりもこの本に紹介されている“10の鉄則”がおススメです。
こちらには意識障害へのアプローチ……というよりも基本的な患者評価よりの内容で意識障害への介入が載ってて看護師向けだと思います。
原因検索も勿論重要ですがそれ以前にやる事ない?って事を教えてくれます。
“10の鉄則”をそのまま書くのはちょっと著者に失礼なので、気になった方は購入して下さい。
ちなみに患者評価のポイントとしては
バイタルサイン
左右差
血糖値
の三つです。
徐呼吸へのアプローチってあんまり聞かないかもしれないですが、少し参考にしてみて下さい。