Respiratory rate 2: anatomy and physiology of breathingについて
さて、記事の二つ目ですがこれは解剖生理の再確認の記事になっています。
今までも紹介していたように、まず呼吸には換気とガス交換の仕組みがあることが述べられています。
そして、肺の場所とどのように呼吸器官が成り立っているかを述べた後に換気とガス交換のそれぞれの説明に入っています。
(上記サイトより抜粋)
換気に関しては、吸気と呼気での筋肉の使われ方や肺の動きかた胸郭の動きに関して記載されております。
ガス交換に関しては、『ガスは、高濃度の領域から低濃度の領域に移動する』など本当に基本的な内容の記載がされております。
換気もガス交換も呼吸に関する特別な内容というよりは、定義とする内容の説明になっているような気がします。
まぁ筋肉の動きとかは別だと思いますが・・・。
復習としてなので、それほど深い内容は無しということでしょうか。
しっかり復習したければ自分で解剖生理の本で振り返った方がいいかもしれません。
実際の臨床で患者の胸郭や呼吸筋の動きを見てから振り返ると、しっかり頭に入ってきますよ。
だから皆さん呼吸回数を測りましょう。
そして、酸素解離曲線の図が出てきます。
(上記サイトより抜粋)
これは酸素分圧の変化に伴うSpO2の変化を表しています。
なんとなくわかりづらいと思って今まで避けてきましたが、簡単にいうとこの曲線が右に動くと(右方シフト)ヘモグロビンが酸素を放しやすくなり、左に動くと(左方シフト)酸素を放しにくくなるということのようです。
上記図にもRight shift とLeft shiftとして原因が記載されていますね。
右方シフトのことはよく聞くけれども、左方シフトに関しては、あまり話題としては聞いたことがないような気がします。
・・・気のせいですかね?
右方シフトは割と問題になりやすい原因が記載されています。
高体温(発熱・炎症)、2.3‐DPGの上昇(→これは嫌気性呼吸の家庭で生成される酵素のようです)、アシドーシス、あと、記載されていませんが高炭酸ガス血症でも右方シフトします。
つまり、感染や炎症が起こると右方シフトする(身体が酸素を手放しやすい状態になる)ということですかね。
こうなると、SpO2を保つ為に呼吸回数が増加します。
いわゆる生理的な代償ですね。
そして、この代償が破綻するとSpO2低下が始まります。
だから皆さん、呼吸回数を測りましょう。
また、記事には患者の呼吸回数のベースを把握することが重要であることも記載されています。
呼吸器の疾患を持つ患者では呼吸回数は通常よりも多いことがあります。
たとえ呼吸回数が多くても、身体がその状態に慣れてしまっており患者はなんの症状も訴えないかもしれません。
そんな場合は医師と相談して、どの程度許容するのかを周知しておくのをお勧めします。
しかし、その疾患が増悪した場合に呼吸回数が増えていても「まぁ元々呼吸器疾患あったし」と考えてしまっては介入が遅くなってしまいます。
よって、普段から患者の呼吸回数のベースを把握することは重要です。
だから皆さん、呼吸回数を測りましょう(笑)
記事の解説をしようとして、自分の考えが多くなってしまっている気もしますが、
そして、何回も結論として同じことを書きましたが、
要するに呼吸回数を普段から意識して見てほしいということです。
看護師みんなで流行らせましょう(笑)