Dream-Nursing

世の中の看護師さんに発信したい、自分で学んだ文献などを記載する備忘録。看護師さん〇〇しようぜ!

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

人は『第一印象』が大切?

第一印象とは 医療者が患者を目の前にして数秒で行う患者評価 意識レベル・呼吸・皮膚色の3要素で構成される ①緊急の介入が必要②緊急ではないが介入が必要③介入不要 上記3つの中から患者がどの状況かをパッと見で判断する。 意識レベル • 反応無し• 緩慢• 意…

皮膚所見って観てる?

Hospitalist ~病院総合診療医~: 敗血症性ショックにおける蘇生の指標: 末梢循環 vs 乳酸 こちらの記事には興味深いことが記載されています。 個人的に敗血症や重症管理ではCRTやMottlingといった末梢循環所見をバイタルサインと同じように頻回に, よくフォロ…

バイタルサインのポイント

バイタルサインをここでは体温、血圧、脈、呼吸、意識の5項目とします。(もし尿量が把握できる環境にいれば尿量も含めて6項目とする) バイタルサインを把握することで、症状の激しさとバイタルサインの変化の度合いに注意し、緊急性が高いか、そうでないか…

呼吸回数は大事だぞ⁉︎③

前回わちゃわちゃと論文を引用しましたが、 それらをふまえて、単純に 呼吸回数20回以上で「おや?」 呼吸回数22回以上で「体調悪い?」 呼吸回数26回以上で「ヤババ!?」 呼吸回数30回以上で「急変する!?」 と割り切って考えてしまうのも最初のうちは良い…

呼吸回数は大事だぞ⁉︎②

前回、SpO2だけだと状態変化の認識が遅くなると書きましたが、 こういった話をすると、必ずでてくる返答が 「お前の言いたい事はまぁわかった。でも忙しいんだよ」 というものです。 これに関しては、こんな論文もあります。 「多くの看護師が呼吸回数を測定…

呼吸回数は大事だぞ!?

呼吸回数は昔からバイタルサインの一つとは言われますが、 呼吸回数を測定している件数は、職場によってはほぼ0%です。 (ウチも似たようなものですが、最近8%くらいになりました) 昔からバイタルサインの一つに挙げられる割には、測定されていることの少…

急変対応?徐々変対応?

私は以前、職場の急変対応の意識を高めたいという目標がありました。 なので、BLSやACLS、ICLSの紹介や案内を積極的にスタッフにやっていましたが、 あれ?これって急変が起こらないと使えない知識じゃね? と、ある日になって気づきます。 BLSなどのシミュ…

腹痛の所見

さて、急性腹症は 虫垂炎、腸閉塞および腹腔内臓器の穿孔など、突然の腹部の痛みと圧痛の原因となり、速やかな診断と外科的介入を擁する病態 とされています。 なので今まで腹痛に関連する記載をしてきましたが、 ここから楽しい趣味(身体所見)の時間です…

腹痛のアプローチ

さて、それでは、腹痛に対するアプローチに関して考えてみましょう。 まずは何はともあれバイタルサインの評価です。不安定ならまず安定化を図ります。 ABCDアプローチを基本として評価し、異常がある所に介入をする事を考慮していきましょう。 もちろんPEAR…

腹痛の種類

さて、腹痛の話題になったので少し腹痛周辺のことを少し考えてみましょう。 腹痛といっても痛みには種類があります。性状としては周期的・間欠的なものかどうか、または持続的なものかどうかに分類できます。 周期的・間欠的な痛み 間欠的な鈍痛は内臓痛を疑…

腹痛の除痛

今居る職場的に夜中に腹痛を訴える患者さんの頻度が高いのですが、 緊急性のあるものなのかを判定するのが難しいです。 便秘、下痢からの痛みだったりするのもあれば処置後の合併症だったり、 特に膵炎や胆管炎はショックや敗血症などと恐ろしい経過を辿った…

身体所見

私の元プリセプター(指導者)は言いました。 「看護師は自分で検査をオーダーすることは出来ないから、採血やレントゲンなどの検査以外で患者の状態に緊急性が無いかを把握することが必要だと思わないかい?それを可能にするのが、バイタルサインの解釈と身…

PEARSを受講して④

さて、PEARSを受講して変化した事を考えてみます。 人の死ぬ経路は突き詰めると、「呼吸の問題」か「循環の問題」か、になってきます。 そして、PEARSではそこに焦点を当てて対応や評価を学び、安定化を図る動きを学ぶのですが、 これを知ってるのと知らない…

優越感と万能感

これは、私だけなのかもしれませんが…… 何かをしっかり学習した後は謎の万能感を持ってしまうことがあります。 例えば、敗血症の発見から治療の流れを一通り学んだ後に 「敗血症の対応はバッチリ」 というような気持ちになり、自分なりにまとめた流れに沿っ…

PEARSを受講して③

さて、PEARSに何故魅力を感じるかを考えてみます。 前回は、シミュレーションの事に少し触れましたがPEARSにはシミュレーション学習の時間があります。 急変対応などよくあるシミュレーションでは、 偶然、患者が倒れているところ(レベルが落ちているところ…

PEARSを受講して②

さて、PEARSを受講して変化した事を少し考えてみます。 前回は最初に患者に対した時のことを書きましたが、今回は状態が悪いと判断した後の事を書いてみましょう。 まず、患者の状態がなんか気になると感じる事は誰にでもあると思います。 以前の私はバイタ…

SIRS ②

さて、前回はSIRSを紹介しましたが、今は敗血症といえば qSOFA、 SOFAスコアがメインとなっています。 なので、看護師はSIRSという概念にも出会う機会が少ないのではないでしょうか? 私も qSOFAが出てくるまではSIRSでの患者評価をしている時期がありました…

SIRS(全身性炎症反応症候群)

今はもう脇に追いやられてしまった感のあるSIRS(全身性炎症反応症候群)ですが、 以前は、敗血症の診断に有効なものとして存在していました。 しかし、現在ではより簡便なqSOFAが出現したため、あまり日の目を見ないかもしれません。 というか、皆さんSIRS…

学んだ知識を活かすには?

学んだ事を実際の業務で活かせないのは何故か? これには苦労させられます。 理由を考えてみますと、 本で読んだけど本当に有効なのかわからない 勉強して得た知識だけど周りの人は実践してないし、私だけやってるのも恥ずかしい というような、自分で勝手に…