PEARSを受講して③
さて、PEARSに何故魅力を感じるかを考えてみます。
前回は、シミュレーションの事に少し触れましたがPEARSにはシミュレーション学習の時間があります。
急変対応などよくあるシミュレーションでは、
偶然、患者が倒れているところ(レベルが落ちているところ)を発見しました。
「誰か~誰か来てください」
からスタートすることが多いと思います。
PEARSではDVD画像を見て、患者の状態を視覚的に認識します。
患者は調子が悪そうだったとしてもまだ動いている状態です。
ここから患者の情報を集め、自分で評価することを始めます。
介入と評価を同時にしなければならないこともありますし、
必要であれば人手を呼びます。
極端な話、人手を呼ばないという選択肢も考える人もいると思います。(学習として正しいかは別として)
この辺りは、決められてことをやる他の研修と違って自由のきくところです。
これを「動きやすい」ととるか「動き難い」ととるかは人によると思いますが、
そもそも、看護師が実際に業務を行う場合は患者に対して最初は一人で患者に対応し、評価をすることが多いと思います。
それらの疑似体験がシミュレーション学習では可能です。
そもそも、心停止の患者を前にしてのシミュレーションでは心停止の患者を目の前にしないと学習の成果が出せません。
それよりも、状態が悪化していく患者を目の前にする方が実際に直面する機会は多いでしょう。
それの練習ができます。
職場の研修でこのような練習ができる機会はありますか?
実際に業務をしていく中で対応を覚えることが主なものではありませんか?
失敗したら周りのスタッフに振り返りをやってもらい、次に活かすとはいうけれども、
言葉で説明されるだけで次は失敗しないと自信が持てますか?
そもそも、患者対応で失敗した後の振り返りがありますか?
さらに、そもそも失敗自体が許容してもらえそうな環境ですか?
急変対応は患者が急変しないと経験出来ないから、いわゆる「当たる」看護師と「当たらない」看護師では対応能力に差が出る
と言われることもありますが、
PEARSでは失敗できる環境で練習できます。
より良い動きが無かったかどうかも一緒に考えてくれます。
体を動かして患者対応を練習することもできます。
これもPEARSの魅力です。