『急変察知』広めようぜ(゚∀゚)
この患者さんは昨日落ち着いてたから今日も落ち着いているだろう。
私は今まで急変察知や体調悪化に当たったことがないから今日も当たらないだろう。
こう考えている若手看護師は多いのではないでしょうか?
もしくはベテラン看護師の中にもいるかもしれません。
かくいう私も若手の頃はこんな考えを持っていました。
昔から、何か問題が起きても何だかんだでそこまで悪化することなく進んで来られたからです。
勝手に自分の星回りが良い、自分は運が良いというような認識でいました。
今考えると、周囲のどなたかのフォローで色々乗り越えて来られたのかもしれません。
しかし、職場を変えた時にそれは一変しました。
患者の状態悪化に良く当たるのです。
占いなどはまったく信じない私ですが、言うなれば星回りが変化したのかもしれません。
最初は「なんて職場に来てしまったんだ」と感じましたが、年数だけ積んでいて状態悪化の時に何も出来ない自分に愕然としました。
必要性に迫られて、その急変対応周辺の情報を調べているとこんな言葉に出会いました。
「入院中に急変は本来ほぼ存在しない。徐々に状態悪化をしている患者を医療者が認識できていないだけ」
「急変に当たるという人は状態悪化に‘気付けていない’だけでは?」
背筋がゾッとしました。
今までスタッフとしていた
「私結構当たるんだよね〜」
「あなた最近よく急変引くよね〜お祓い行ったら?」
という笑い話は完全に笑えなくなりました。
自分の見逃しが患者の状態悪化を助長していたかもしれないのです。
それまでは急変対応を調べていましたが、これをきっかけにそこからは急変察知メインにシフトしました。
そしてPEARSを受講し、衝撃を受けて今に至ります。
もちろん、いざという時の為に急変対応も学ぶ必要があると考えてはいます。
BLS、ACLS、ICLS、FAなど受講しました。
可能な限りシミュレーションが経験できるものを受講してきました。
しかし、自分は切羽詰まった状況ではミスが増えます。これは自分でも理解できている短所です。
なので、切羽詰まる前に対応、介入していくのがベストだと考えています。
『急変察知』
この考え方が広まる事を心より願っています。
なんでこんな事言ってるかというと、PEARS以来の衝撃受けた本を読んだからです。
看護学生・若手看護師のための 急変させない患者観察テクニック〜小さな変化を見逃さない! できる看護師のみかた・考え方
- 作者: 池上敬一
- 出版社/メーカー: 羊土社
- 発売日: 2018/03/19
- メディア: 単行本
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何が凄いって今まで色々寄り道しながら学んできた心構えとか考え方とかが網羅されている。
いつか自分でもまとめようと考えていたけど、多分この本は超えられない。
読みはじめたら止まらなくて夜中徹夜しそうになりました
その位の衝撃でした(゚∀゚)