ワーストを疑う
『患者観察テク』を読んでから自分もプランAプランBの考え方を導入しようと思っています。
しかし、よく考えてみると患者が異常を訴えた時にまず「最悪のケース」を疑って対応するからそこまで思考としては変化無いかなと思いました。
胸痛だったら「急疾冠症候群、気胸、肺塞栓、大動脈解離」みたいな。
まぁ、自分が考えつく最悪のケースなんてたかが知れてるんですが、
それを増やすために仕事に直接的には関係ない救急、集中治療の事を自己学習しているわけで
Dr.林のワクワク救急トリアージ: 臨床推論の1st step!
- 作者: 林寛之,前田重信(共著)
- 出版社/メーカー: メディカ出版
- 発売日: 2014/11/20
- メディア: 単行本
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この本なんか、症状を示す最悪の疾患とか記載してくれているからかなり重宝する。
なにより超ポップな中身!!
スイスイ読めるから通読も余裕だし、なんなら一般病棟ならそこまで緊急の症状出現もそんなに多くないと思うから、臨床でも辞書的に使えるのではないかと……。
嘔気とかせん妄とか低酸素とか、割と直面する症状もその都度コレを参照して考え方を整理すれば徐々にワーストから考える癖になってくると思います。
すると、ワーストを除外するために何をすればいいのかもしワーストだったら何をしていくのかも知りたくなってくると思います。
更に、医師が診断をつけるためにやってる考え方、努力も見えてくるんじゃないかと思います。
そうなってくると、多分
「わざわざ採血しないとダメ?」
「この時間に心電図(もしくはレントゲン)いる?」
などと言う看護師は少なくなると思うんですが……。
ワーストを除外するのに必要な検査ならわざわざやらないとダメですよ〜?
そして、更に患者の状態が下り坂になっていかないように看護師さんは対応しましょうね〜。
患者安定を考える上ではPEARSがいいですよ〜(笑)
いざとなったらBLS、ACLSですよ〜。
この辺は潰しの効くスキルなんで、資格があろうがなかろうが是非年に何回は整理して復習しましょうね〜。