身体所見
私の元プリセプター(指導者)は言いました。
「看護師は自分で検査をオーダーすることは出来ないから、採血やレントゲンなどの検査以外で患者の状態に緊急性が無いかを把握することが必要だと思わないかい?それを可能にするのが、バイタルサインの解釈と身体所見だよ」
これを聞いたときは「ほへー」としか思いませんでしたが、徐々に徐々にこの言葉の意味を理解できるようになってきました。
その時に紹介された本が『ベイツ』『マクギー』『ウィリス』『サパイラ』の四天王です。
若手時代には特に向上心も持っていなかった私ですが、プリセプターに紹介された本だったので一応本屋でチェックしました。
しかし、4冊全てほぼ辞書並みの厚さとデカさと値段でした。
「え?あの人こんなの読んでるの?」と言う衝撃と共にやっぱりあのプリセプターは変な人なんだなと思っていました。
とはいえ、なんやかんやでこの4冊の四天王はずっと気になってはいたのです。
しかし、私はひねくれたところがあるので人に勧められたものを素直に聞き入れるのがいまいち苦手です。
そこで、プリセプターに言われた四天王以外でなにかバイタル評価とか身体所見とかを学べるものが無いかを自分なりに探していました。
徳田安春医師の本や宮城征四郎医師の本を読んだり、PEARSやNEWS SCOREで評価できるように試みてみたり、
最近まで、特に不足無く自分なりに患者評価が確立できてきたかなと感じてた頃に、患者評価で上手くいかなかった例が続きました。
それが理由で、また自分なりに確立していたものを作り直してみようと思ったわけです。
そこで思い出されたのが例の四天王です。
遂に私もひねくれたこと言ってないで王道を歩んでみようと思い、何を買おうか考えてみました。
ベイツ
→身体所見をとる方法が主な内容。所見の取り方自体に自信が無い方におススメ。アメリカのNP看護師のフィジカル分野の教科書らしい?
マクギー
→身体所見の感度・特異度・LRを明確にしており、マニアックと評される部分もあるとのことだが、主観の取り除かれた客観的な内容。
ウィリス
→マクギーに比べると客観的な評価よりも著者の経験からくる主観的なものが多いのか?といった印象。ただ、あまり本屋に無いので中身をしっかり把握できていない。
サパイラ
→元々の英文が難しく、訳された文も少し難しいとの評判。クセがあるが、ハマる人にはハマるとのこと。医師には好評(?)。しかし、これもあまり本屋で見ない。
上記は私の勝手な印象なので、興味のある人は中身を読んでみてください。
そんで印象を私に教えてください。
ちなみに私は最寄りの本屋にベイツとマクギーが置いてあり、LRを気合い入れて理解しようという意気込みもありマクギーを買いました。
あと、ツイッターも大いに参考にしました。
結果、買って正解でした。
普段の業務で気になった疾患について記載あるかどうか読むだけでも面白い。
夜勤中に訴えられた症状についての記載読むのも面白い。
メチャクチャ面白いさっさと買えば良かった信じられない何してたの私(笑)
興味のある方は『マクギー』是非読んでみてください。
あと四天王の別の本持ってる人は感想教えてください。
あと誰か身体所見について意見交換してください。