呼吸回数は大事だぞ!?
呼吸回数は昔からバイタルサインの一つとは言われますが、
呼吸回数を測定している件数は、職場によってはほぼ0%です。
(ウチも似たようなものですが、最近8%くらいになりました)
昔からバイタルサインの一つに挙げられる割には、測定されていることの少ない可哀想な項目です。
看護学生の時や新人の頃は測っていたのに……何が私達をこうさせてしまったのでしょうか。
そもそも、なぜ呼吸回数が重要と言われるのか?
こんな論文がございます。
「異常な呼吸回数は心停止やICU入室などの深刻な状態を予測するのに重要な因子となりえるものであることがわかっている。
しかし、呼吸状態に問題がある患者でさえも呼吸回数が記録されていないことが多かった。」
『Respiratory rate: the neglected vital sign』
Michelle A Cretikos et al .MJA • Volume 188 Number 11 • 2 June 2008
海外でも結局測定されていない事が多いみたいですね。
そうは言っても
「呼吸の評価なんてSpO2があるじゃん」
と考えてるそこのあなた!ちょっとお待ち!
SpO2だけを見ていると、呼吸状態の変化についていけず、対応が後手後手に回ることになるのです。
理由としては……
血中酸素濃度が低下傾向になると、生体は呼吸回数を増加させて酸素の取り込みを増大させる。
→酸素を維持しようと、まず呼吸回数で補う。(代償期)
そして……
呼吸回数で代償しきれなくなった時にSPO2低下が始まる
→酸素を維持しようとしても呼吸回数では補いきれなくなった。(非代償期)
この「代償」「非代償」という考え方がとても重要です。
代償されているSPO2を見て安心していると……
そのうち代償しきれなくなって……
体調悪化……
それでも介入を迷っていて……
なんだかんだ考えているうちに……
→ 急変
最早これは急変ではありませんよね?
徐々変を見逃して見逃してからのなるべくしてなった状態悪化です。
特に色々資源が揃っている昼間に様子をみてみてみてみてからの〜
夜勤帯で様子見できなくなってバタバタ対応。
よく考えると、割とこんな事が多かったりしませんか?
やめてよ、夜勤専従なんだから私(*_*)