呼吸回数をどう活用する?②
呼吸回数を測定するようになったけど、この情報をどうしたらいいのかわからん。
という方もいると思うので、個人的な活用方法を紹介します。(あくまで個人的なものです。)
以前お伝えしたのは、呼吸回数(というかバイタルサイン)を使用して以前の値との比較をし、患者評価をするということです。
まぁ救急とかは直近の数値がないこともあると思うので一概には言えませんが……。
前回と比較して
①変化なし
②増えた(頻呼吸)
③減った(徐呼吸)
の三択で患者評価をする事になります。
そして、頻呼吸を認識したら、何が原因かをざっくり考えてみましょう。
まず考えるのは低酸素血症ですね。
❶酸素がいつもより身体に必要になったから呼吸回数を増やして取り込む量を増やしている。
という認識です。
次は高二酸化炭素血症。
❷二酸化炭素がいつもより身体に溜まっているから、呼吸回数を増やして捨てる量を増やしている。
という認識です。
更に代謝性アシドーシスの代償。
❸身体のpHをアルカリに傾ける要因のHCO3-が減りすぎて、結果的に身体が酸性に傾いている為(代謝性アシドーシス)、身体の酸性の要因になるCO2を捨てて酸塩基のバランスを取る。
という認識。
そして、呼吸中枢の興奮。
❹痛み、辛い、不安などの不快な刺激で呼吸中枢が興奮
という認識。
頻呼吸を見たら、この4パターンを思い浮かべられるようにしましょう。
はい!
……
……
……
……
……覚えましたか(笑)?
参考文献