原因を物理的に除去?:SSCG2021
SSCG2021続き
27. For adults with sepsis or septic shock, we recommend rapidly identify‑ ing or excluding a specific anatomical diagnosis of infection that requires emergent source control and implementing any required source control intervention as soon as medically and logistically .
27.敗血症または敗血症性ショックの成人の場合、 感染源の管理を必要とする場所を迅速に特定または除外し、 医学的および戦略的にできるだけ早く必要な感染源管理介入を実施 することをお勧めします。
さて、今回は感染が疑われる場所への介入に関してです。
敗血症といえば全身の臓器に影響が出ていることを想像しますし、 実際そうなのですが、だからといって感染源、 つまり敗血症を起こす原因になった場所をしっかり探し出して介入 する必要があります。
つまり原因をそこから排除するのです。
その原因の場所には、膿があるかも知れないし、 壊死組織があるかも知れないし、 医学的に必要と考えられて使用されていたデバイスの存在もあるか も知れません。
それを根本的に取り除く介入を行いましょうという提案です。
具体例も挙げられています。
感染病巣には腹腔内膿瘍、胃腸穿孔、虚血性腸または軸捻転、 胆管炎、胆嚢炎、閉塞または膿瘍に関連する腎盂腎炎、 壊死性軟組織感染、他の深宇宙感染(例えば、 蓄膿症または敗血症性関節炎) 、および移植されたデバイス感染が含まれる。
そしてこれらの介入は、可能な限り早く(6~12時間以内) することで生存率をよくする事に繋がると示唆されているようです 。
感染源の管理が出来ていなかったり遅れてしまったりすると、 敗血症に必要である適切な循環動態への介入や抗菌薬の投与が行わ れていても患者の状態が改善・安定化しないことが予想されます。
つまり問題の原因を根本的に取り除かないと対照的な治療をやって も解決にはならないということですかね。
介入自体はメリットとデメリットの比較や専門医の判断、 成功率の高さなどを踏まえて判断されますが、 最終的には開腹などの外科的な介入を考慮します。
原因を取り除き(感染巣排除)、影響の残る感染症周辺への介入( 抗菌薬投与などの敗血症治療)をする。
「アタマを潰してから雑魚を叩く」的なRPGでいうボス戦の戦略 みたいな・・・。
でも実はボスだと思っていたやつが実はカモフラージュで本当は雑 魚みたいなナリのあいつが真のボスって話も・・・。
・・・あ、全然違いますね。ハイ。