敗血症シミュレーション研修(案)
シミュレーション研修のテーマを敗血症にしてみたらどうなんだろうと考え始めてきたが、果たして現実的なのか?
目的とするポイントは3つ
①気づけるかどうか(qSOFAを活用して対象患者のバイタルが該当するかを評価出来るかどうか)
②危険性を認識し、医師に報告出来るかどうか(qSOFAを活用して敗血症と判断した旨を医師に報告出来るかどうか)
③次にどう動くか(Sepsis hour-1 bundleにある内容が医師から指示されると見越した行動が出来るかどうか)
①はシミュレーションという場で実際にqSOFAを使用する事で、業務の中で活用するタイミングを覚える事が出来るかなと。
体調が悪いと訴える患者に対してバイタル測定をして、出てきた値でスコアリングする事を実践形式でやってもらう。
最初はそんなに捻った事例にせずに、単純に項目に該当する症例でやれば良いかなと思っています。
とりあえず流れを覚えていただきたいので。
②はqSOFA二項目以上が陽性なら敗血症の疑いがあると評価して敗血症のマネジメントに移るために医師に報告する。
ここの報告の仕方は、極端な話
『qSOFAを使った結果、敗血症の疑いがあります』
で済みます(笑)
ただ、qSOFAが医療者の間で共有できる単語にまで浸透しているのかの判断が難しいですし、
“qSOFAを使った評価を看護師がした”というのを医師に知られるのが恥ずかしいという看護師がいるかもしれないので
ここでは『意識レベルと呼吸回数と血圧に異常がある発熱をきたした』というような
qSOFAを一つ一つ分解した報告をする事をオススメしようかなと考えています。
qSOFAが認識されていればこの説明で何が言いたいかピンとくるでしょうし、
qSOFAを認識していない医療者相手でも、意識と循環と呼吸に異常がある報告を聞いた以上は無視出来ないと思います。
……多分(゚∀゚)
③は「敗血症に必要な介入をする為に自分達が準備する物は何か?」を実際に物品を準備してもらう事で経験する。
医師の指示を聞いて、Hour1 bundle の準備を進めてもらうでも良いし
医師が中々指示を出さない設定にして、
「〇〇やって良いですか?」
「〇〇準備しますか?」
というのを経験してもらっても良い。
この流れを何回も経験して貰えば、
敗血症を疑う事
疑った事を報告する事
その後の敗血症疑いの患者への対応
の流れは把握出来るのではないか……。
しかし、これは事前に
敗血症とは?
敗血症を疑うツール
敗血症の治療戦略
を認識しておいてもらわないと効果的にならないですよね。
あと、これを形にするには……
何が必要ですか?(笑)