スキルの維持
発熱した患者や痛みを訴えた患者に対して医師を呼んで対応していただくのは容易い。
もちろん、急変とか突発的な事故とかそれが正解のケースもある。
ただ、もし医師を呼ぶのならしっかりとした理由が欲しい。
なので、面倒くさがりな裏の顔が出てくるのをグッとこらえて患者評価をする。
まず、第一印象で緊急(蘇生)案件かを判別。
蘇生ならすぐ人手を集めてドクターコール。
緊急ではないが介入が必要そうなら一次評価へ。
バイタルを取りながらいくつか質問して意識レベルを確認。
バイタルで患者評価出来るツールの中からその患者にあったものを選択しここで一旦患者評価(SIRS、qSOFA、NEWS scoreなど)
バイタル以外の情報は、ベッドサイドにいるならとりあえずPEARSの一次評価の項目を最低限集める。
一次評価の結果、患者に必要な介入を選択して実施。
他の情報が集まるなら、
患者は何科で何目的で来ているかを認識し、起こり得そうな項目をリストアップ
医師の指示が必要そうな患者評価になればこれまでの流れをまとめて報告ツールを使って医師に報告。
指示をもらうまでに時間があれば再度患者評価。
指示をもらって、介入してみて患者評価。
気になるところがあれば患者評価。
というように患者評価を繰り返す。
こういった思考の機会を設けないと、
自分はどんどん衰えていってしまうので、
PEARSを活用してガンガン患者評価をする。
これもスキル維持のために大切なこと。
資格の維持に金がかかるとか面倒などの意見も聞くが、
別にPEARSを一回受講してそれが職場で有効活用出来てるなら資格更新する必要も無いとおもうし、
患者が死なない状況で、リアルな緊張感を持って仕事と向き合いたいというならPEARSを再受講すれば良い。
一回しか受講してなかろうが、年中受講してようが
スキルが維持できているのであれば良いと思う。
ただし、自分のスキルが常に最新のものかを調べる事だけは忘れずに……(゚∀゚)