看護師のお兄様お姉様方へ
上のお兄様お姉様方が急変対応に関しての意識が低い、薄い場合のことを考えてみます。
まず、今まで学習しなくても仕事をやってこられたというのが大きいと思います。
経験年数を積めば積むほど急変の場面には遭遇する確率は高くなりますが、頻度としてはそれほど高くないでしょう。(部署によるとも思いますが)
そして、対応を振り返るということも習慣化していなければ、「私達大変だけど頑張ったよね」という傷の舐め合いで終わってしまう可能性があります。
これは、蘇生に関する知識が曖昧なのも関係してくると思います。
上の方々の知識が曖昧な場合、振り返ろうとしても正しい内容を元に指導ができないためやろうとしないことが考えられます。
そして、そのような雰囲気の中で育った後輩達も同じまま育っていく事が多いです。
これを踏まえて考えると、私はお兄様お姉様方こそ急変対応を学ぶことが重要なことだと思います。
正しい答えを知らずして指導はできませんし、振り返りもできません。
もしかしたら、お兄様お姉様方の中には、急変対応はすでに自分の学ぶことではないと考えている人もいるかもしれませんが、違います。
(私も含めた)あなた方こそ急変対応を学ぶべきです。
もし、急変対応を今まで意識せずに経験年数を重ねてしまって、心の何処かに引っ掛かりや焦燥感があるのならば、
思い立った時に学びましょう。
人間は得体の知れないものや理解しきれないと感じているものに恐怖を抱きやすいものです。
しかし、全体像を把握するだけで恐怖心が消えることもあります。
今ではネットでBLS、ACLS、ICLSなどの開催場所は簡単に調べられます。
今更、ベテランが恥ずかしいと思う人もいるかもしれませんが、
そんなことはありません。
受講生の中には1人2人ベテランさんがいますし
笑われたり、馬鹿にされたりもしません。
そして受けてしまえば、思っていたより難しくなかったかもと感じるかもしれません。
今まで感じていた引っ掛かりが消えるはずです。
急変に対する恐怖心は残るかも知れませんが、
急変対応に対する恐怖心は少なくなると思います。
そして、それを後輩達に話してください。
「自分は急変対応に自信がないままここまできたけど受講してみたら意識が変わった」など
劣等感や失敗を含めた経験談は後輩にイメージしてもらいやすいです。
自分のようにならないようにと戒めを込めたお話をしてあげてください。(私がそうです)
響く人には響くはずです(笑)
もちろん全員とはいかないでしょうが……。
自分の今までの事を振り返ってみた上での考えです。