最初はみんな初心者です。
看護師として働き始めてから、今では当たり前のように使っている知識ありますよね?
例えば、私で言えばABCDアプローチとかPEAの概念とか、職場的な話をすれば発熱性好中球減少症とか重症膵炎予測スコアとか
後輩達に情報提供とかしてると、その辺を既に知ってるものと思い込んで話してしまうので、説明した後に
「ABCDアプローチって何ですか?」
と言われてとハッとすることがあります。
まぁこういう話をすると「お前の周りってそんなのも知らないの?」って感じる方もいると思います。
でも、自分がいつ頃得た知識なのかってよく考えてみるとわからないものもありませんか?
例えば、確かにABCDアプローチは急変対応の基本的な考え方になりますが、
では、看護学生の時からそれを知っていたのかと問われるとどうでしょう?(私は多分知らなかったと思います)
では、看護師になってから職場の誰かに教わった?(私は多分教わらなかったと思います)
職場では、そこで使用する知識や技術の指導が主なもので、それ以外の事に関しては自己学習するしか無いという状況なのでは無いでしょうか?
急変対応に関しては、一応病院全体でのBLS研修はあるかもしれませんが、ABCDアプローチなんてのは自分から研修を受けに行かないと得られない情報だと思います。
極端な話、ABCDアプローチを知っている若い看護師もいれば、知らないベテランもいるという状況が生まれます。
例えば、あまり良い表現ではありませんが、お兄様お姉様看護師は自分の従来のやり方が固まってきてしまっており、
しかも、それで今まで仕事が出来てきてしまっている(と思い込んでいる?)ため新しい知識を取り入れようという考えをする人は少ないと思います。
特に同じ部署に長い間ずっといるようなお兄様お姉様は要注意です。
こうなるとお兄様お姉様が今までの経験で得た必要な知識は「(その部署で仕事をしていく上で)常識的な知識」になり、
ABCDアプローチは「(別にそんなの知らなくてもここでは仕事をやっていけたから)必要性の低い知識」になります。
そして、いわゆる「常識的な知識」を知らない看護師(新人や部署異動してきた看護師)は見下されるか蔑まれるかでマウントを取られ、
その結果「必要性の低い知識」を新人や異動者が知っていても評価されないどころか「知ってても仕方ない知識」扱いをされることがあります。
悲しいですね。
何が言いたいかと言うと、自分が常識だと思っている知識は他人にとっては常識じゃ無いということを把握した上で、
それが本当に常識とした方が良い知識なのであれば全員に行き渡る工夫を考えなければならないのでは?ということです。
工夫したって本当に広まってほしい知識なんて大して広まらないんだから
広めようとしなければ余計広まりませんよ?
……みんな呼吸回数測れや(笑)
あと、仕事を続けていれば得られるような知識・技術でマウントを取るのはやめましょう。
別にそれはあなたの武器・価値にはなりません。
自戒を込めて(゚∀゚)