Dream-Nursing

世の中の看護師さんに発信したい、自分で学んだ文献などを記載する備忘録。看護師さん〇〇しようぜ!

BVMとジャクソンリース

BVMとジャクソンリースの違いをちょっとまとめてみました。

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BVM

  • 自己膨張機能あり。よって緊急時に(酸素がなくても)すぐ対応できる。
  • バッグが硬めなので手に肺の状態が伝わりにくい
  • コンパクトで持ちやすい
  • 外気を吸い込んで膨らむため、再呼吸が少ない
  • 高濃度酸素を投与するにはリザーバーバッグが必要


ジャクソンリース

  • 自己膨張機能なし。よって、酸素などの供給ガスがなければ膨らまない。
  • バッグがやわらかいため、換気の際に手に肺の状態が伝わり易い。
  • 換気調節弁があるため、気道内圧調整能がある。
  • PEEPをかけた用手人工換気が可能。

 
使い分け
高濃度酸素投与時はジャクソンリースが適する。
→外気を吸い込まず、酸素のみで膨らむため高濃度酸素が効果的に投与できる。
 
緊急時には、ジャクソンリースが使える状況でもBVMを準備しておく。
→緊急時であれば、簡便で酸素の準備が不要なBVMを使用。酸素が十分に投与できるようであればジャクソンも使用できるがトラブルの発生も考慮しBVMも準備しておく。
ただし、高濃度酸素が必要な状況ではBVMにリザーバーバッグをつけ、酸素を10L以上投与し、バッグを膨らませて使用する。
 
細やかな呼吸管理が必要なときはジャクソンリースのほうが適する。
→換気時にジャクソンリースは手で肺の情報を得られる。換気を行いながら、加圧時の肺の抵抗、痰の貯留の有無などを評価できる。

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ちなみに、私自身はジャクソンリースの方は一回しか使ったことありません。

 

しかも初めてなのに、誰もなにも教えてくれませんでした。

 

確か人工呼吸器付けた患者のベット交換かなんかで一旦呼吸器外すからジャクソンで管理しててって時だったかな、

 

「これ使ったことないんですけど、どうしたらいいんですか?」

 

の私の問いに、その場にいた看護師達は誰もなにも答えてくれなかった。

(多分お兄様お姉様方も使ったこと無いから教えようがなかったのかな〜)

 

泣きそうになりながらいじくりまくって仕組みをなんとか理解していざ実施しようとした時に

 

医師
「ん?使い方わからないの?誰か危ないから変われよ」

 

と言われて医師と交代した思い出があります。

 

 

それ以来、しばらく周りのスタッフが信用できなかった記憶が……

 

苦い思い出(笑)

 

良いですか皆様、

 

自分がやったことのない手技、

 

自信のない手技は

 

「やった事ない」

 

と高らかに宣言して、自分の限界を周囲に知らしめてください。

 

わけもわからずに実行して事故ったら最悪です。

 

自分の身は自分で守りましょう。

 

参考文献
『Dr.あさいのみんなの気道確保 第1巻』 著:浅井 隆
『 急変対応のすべてがわかる Q&A』    編著:佐藤 憲明