浮腫の評価しようぜ(呼吸苦を発見?②)
浮腫の考え方
全身?局所?
全身性(左右対称)なのか局所性(左右非対称)なのかを判断
全身性(左右対称)で低Alb血症がなければうっ血性心不全の所見探しへ。
くぼむ?くぼまない?
下肢浮腫を5秒押してみて……
くぼむ→低たんぱくによる浮腫(低Alb血症、うっ血性心不全など)
くぼまない→高たんぱくによる浮腫(リンパ浮腫、炎症性浮腫など)
くぼみが出来た後、
40秒以内にくぼみが戻る→低Alb血症など
40秒以上かけて戻る→うっ血性心不全を示唆
両下肢にくぼむ浮腫があり、さらに頸静脈の怒張があれば心疾患や肺高血圧が原因
※くぼむ浮腫があるだけでは心疾患の徴候としては弱い
下肢に左右差のある浮腫があれば肺塞栓を考慮
肺塞栓症は下肢の静脈血栓から起こる事が多いので下肢(特にふくらはぎ)の腫脹が無いかを観察。
しかし、ふくらはぎの腫脹があったからといって血栓症を示唆するかというとそうでもない。いくつかの所見を組み合わせたスコアがある。(Wellsスコア)
肺塞栓の診断で使おう!「modified Wells criteria!」 - 亀田メディカルセンター|亀田総合病院 呼吸器内科【呼吸器道場】
(など、調べてみるといっぱい出てきます)
起座呼吸の有無
心不全の早期→労作時呼吸苦
その後→夜間呼吸苦
最終的に→起坐呼吸の出現
という経過をたどることが多い。
ただし、高齢者の心不全の場合、心不全の特徴である起坐呼吸や体重増加などが見られない場合もある。
そして、夜間発作や起座呼吸は肺疾患でもみられるため、心不全に特徴的な症状とは言い切れない。
参考文献