Dream-Nursing

世の中の看護師さんに発信したい、自分で学んだ文献などを記載する備忘録。看護師さん〇〇しようぜ!

呼吸苦を発見?

呼吸苦や異常呼吸音などで体調悪化を認識したら・・・

 

まずはトリアージ

第一印象評価やABCD評価を実施し、蘇生が必要なケースかどうかを判断する。

 

ヤバいシチュエーション

  • 100%酸素投与してもSpO2 90%以下(COPD除く)
  • 声が出せなかったり、一つの文章を話せない→窒息疑い
  • 異常音でいうと吸気性喘鳴は窒息を示唆する
  • 呼吸30回以上もヤバい
  • 口が腫れぼったい、皮膚が真っ赤などの所見があり、呼吸器症状がでてる→アナフィラキシー(アレルギー)疑い
  • 喘息持ちで吸入を何回かしてても苦しい

 

見逃したくない代表的な2種類

喘息重積発作

喘息の既往があり、文章が話せない(息継ぎが必要)

 

評価

Johnson分類:

喘鳴の度合いで分類

 

GINAガイドライン

治療前のピークフロー、FEV1%の測定を推奨

 

日本アレルギー学会ガイドライン

自覚症状や身体所見を重視


治療

酸素投与と吸入薬、重症ならステロイド投与


心不全(急性心不全、慢性心不全急性増悪)

心不全の既往があり、起坐呼吸がある

50歳以上、喘息の既往無し、喘鳴の3つが揃えば心不全を疑う

心不全→足に浮腫、左心不全→浮腫は稀


評価

救急などでは早期介入できるクリニカルシナリオ(CS)を活用

CS→侵襲的な検査をやらずに、血圧を見るだけで5つの分類ができるため評価が簡単

 

管理を厳密にするなら・・・

Forrester 分類:

評価が厳密 弱点→カテーテル検査が必要

 

Nohria-stevenson分類:

病歴と身体所見で分類

弱点→両心不全があると評価が出来ないことがある(うっ血所見が出ない事があるので判断を誤る)

 

治療

血圧維持:利尿剤、硝酸薬、NPPV

血圧低値:輸液、強心薬、血管収縮薬

 

※ただし、気管支喘息心不全を病歴と身体所見で完全に判別するのは難しい。

レントゲンが有効 最近は肺エコーもトレンド

 

参考文献

Dr.林のワクワク救急トリアージ: 臨床推論の1st step!

Dr.林のワクワク救急トリアージ: 臨床推論の1st step!

 
ER・救急999の謎

ER・救急999の謎

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: メディカルサイエンスインターナショナル
  • 発売日: 2017/10/26
  • メディア: 単行本