報告のツール
『あごまつげ』 でも少し触れましたが、
報告のツールとして最近メジャーになってきてるのが「SBAR」でしょうか?
S : Situation
B : Background
A : Assessment
R : Recommendation
遥か昔に、私が働きだした時は職場研修ではとりあげられていませんでした。
しかし、職場を移って別の病院で新入職者・中途入職者研修を受けた際には「報告の方法としてこのようなツールがあります」として紹介されていました。
聖路加や亀田総合では2013年くらいから取り入れられはじめたようです。(下記参照)
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/pdf/3089.pdf
中身としましては
S : 患者はどんな状況か
B : 患者はどんな人か
A :自分はどう考えるか
R :報告する人に何をして欲しいのか
といったものでしょうか。
最初学んだ時、「スゲーわかりやすい」と思って活用しようとしましたが慌てていると中々出来ません。
そこで「普段から活用してみるようにして慣れてみよう。 」
恋人や友人と意見が合わなかった時なんかよく使いました。
S : 今私たちは意見があっていない
B :意見が対立する時は、お互いの「普通だと思っている事」をぶつけ合っている事が多い
A :このままだと何も進まない。お互いの感情を抜きにして考
えてみる必要がある
R :客観的な事実だけあげていってみよう
いや~、めちゃめちゃ怒られます、火に油です。
あとは仕事終わりに自分がイライラした時なんかに使いました。
S :なぜか私はあのスタッフにイライラする
B :私はあのケアの有効性を知っていたが別のやり方を提案された。よく私のやり方にいちいち口を出してくる。
A : もしかしたら、患者本人がこのやり方を希望しているという情報を知っているのかもしれない。
R :スタッフと何を重視してやっているのかを話し合ってみよう
結果的には患者の希望であり、そちらを尊重した介入だったとのことでした。
まぁ考えた結果「嫌なやつだった」ということもありますが(笑)
意識して考えてみるとそのうち感情のコントロールもできてきます。
あと、人に報告するときの道筋みたいなものが段々とできてくるのでどんどん使ってみましょう。
ツールとしては私たちの身近にあるSOAPもほぼ同じものだと考えられます。
『SOAP』
S:主観的データ
O:客観的データ
A:アセスメント
P:計画
比較してみても、ほぼ同じ記述になるのではないかと思うので、何か例としてやってみてください。
ちなみに、「SBARとSOAPってほぼ同じじゃね?」と気づく事が出来たのはtwitterで言われていたからです。
それを元に「いやいや、SOAPを普段から使ってる私がSBAR便利だって思ったんだからそんな事無くね?」と思って自分で考えてみましたがほぼ同じでした。
往々にして、新しいものが導入されるとそちらおほうが魅力的に感じられたりするものですが
大切なのはそれを使って自分の目的を達成する事なのでSBARにこだわることもないかなと思います。
自戒もこめて。