低血圧時の対応②
さて、低血圧の対応に関してですが前回は基本的な流れに触れました。
もう少しだけ詳しくやっていきましょう。
まず基本として、低血圧が見られた場合は「補液」が必要です。これに関しては『UpToDate』にも記載されていました。
『血液量が少ないと十分な昇圧効果が得られない為、昇圧剤使用前に十分な血管内容量を補充する』(私訳)
前負荷を増やす
ってやつですね。学んだ単語は使っていきましょう(笑)
ここで、何を輸液するかですが、ざっくり言って「生理食塩水」か「リンゲル液」です。
さらに言うなら、腎障害のことを考えると「リンゲル液」の方が良いようです。
なぜこの2種類が良いのかですが、
簡単に言うと含まれている電解質の関係で、血管中に残る量が多い(血管内容量が増えやすい)からだと考えてください。
・・・詳しいことはお勉強してください(すみません、私も人にしっかり説明できるほど理解しきれておりません)
そして、リンゲル液が何かわからないあなた(というか過去の私ですが)
次の勤務で必ず点滴が置いてある棚に行ってどれがリンゲル液か確認すべきです。
そして「ククク、そうかお前がリンゲル液か」とニヤつきましょう。
それでも飽き足らない場合は、救急カートを開けてどこに何が入っているかを把握し、
入っている薬品一つ一つを見て
「お前は〇〇の時活躍できるな」
「お前は〇〇の時に出番があるぞ」
と確認してみましょう。
他のスタッフから奇異の目で見られるようになること請け合いですよ。
「だからここにコレがあるんだ~」
「見慣れた点滴だけど、急変の時にこうやって使えることがあるんだ~」
などなど、自分が学んだことが現場の物品と結びついたりといった経験は、学習することを楽しくさせてくれるはずです。
・・・多分。
参考文献
『Dr.竜馬のやさしくわかる集中治療 循環・呼吸編〜内科疾患の重症化対応に自信がつく!』
『UpToDate』