バイタル評価 循環 ③
いや~前回は緊迫した場面でしたね(笑)
これは私が設定した場面なので、色々情報としては薄いですがお許しください。
PEARSでは脈拍、動脈の触知(末梢・中枢)、CRT、皮膚色・温度、血圧の5項目が循環の評価項目として挙げられています。
順番は前後していましたが、あご先輩も5項目評価していましたね。
まず、バイタルを把握した上で、脈拍の触知の有無を観察していました。
みなさんも橈骨動脈を触れて確認することがほとんどではないでしょうか?(成人の場合は)
PEARSでは頸動脈(中枢)も同時に評価します。
末梢、中枢の動脈触知が正常か弱くなってないかを確認します。
もちろん、末梢よりも中枢の方が触知は強いはずです。
自分の触覚で血流を確認しましょう。
まぁいつぞや書きましたが、実際に触れないで機械で出た値しか見ない人がたまにいますが・・・。
是非実際に患者に触れて確認することをお勧めします。
というのも、PEARSでは動脈の触知(末梢・中枢)と皮膚色・温度という項目があるためです。
触知の際に色や温度も意識してみましょう。
末梢が冷えていれば、出血、脱水が原因で血管が締まって中枢への血流を維持しようとしているのかもしれませんし、
温かければ、アレルギーや敗血症が原因で血管が拡張して中枢への血流が維持できなくなる前兆かもしれません。
また、第一印象の時にも言いましたが皮膚色も重要な情報です。
ここでは患者の皮膚をしっかり観察して出血や紫斑・発赤の有無も確認しましょう。
また、まだら模様の皮膚やチアノーゼの有無も観察します。
循環に影響している原因が皮膚に無いか、循環不良の兆候が皮膚に出ていないかを判断します。
そしてCRT(capillary refill time)ですが、これがなかなか厄介です。
まずやり方としては
①患者の腕か足を心臓の高さまで上げる②皮膚を圧迫し、そして離す。
③皮膚の色が元に戻る時間を測る。
ってことなんですが、基準が2秒以内か3秒以上かどうか。
3秒以上だと異常です。
ただ、私はうまくできたことがないような気がします。
どう考えても循環悪くなってない?って時にも2秒以内という所見になったりします。
もしくは、そんなに重症の患者をまだ見たことがないのか・・・。
回数こなして慣れるしか無いのかもしれません。
まぁ思い込みで所見にこだわって介入に遅れることがないようにしましょう。
血圧に関しては次回で。
今回の学び
循環の評価にもバイタル以外で観察できる部分はたくさんある。
引用・参考文献
AHA PEARSプロバイダーマニュアル