拡張期血圧の位置づけ
看護師になってから、ずっと気になっていたことがあって、
その一つが「拡張期血圧の意味」
新人の時に職場の誰に聞いても教えてもらえず、
指導者には「いや、意味ないんじゃない?」と言われました。
意味がないのならば、なぜ測定しているんだろうとずっと考えていました。
ある日、循環器内科に勤めている看護師に相談してみたら「冠動脈の血流のこと考えてみ?」と言われて冠動脈の血流の事に目がいくようになりました。
でも、冠動脈の血流が表されているならもう少し拡張期血圧に対して敏感になっても良いような気がするんだけど……
という事でモヤモヤはモヤモヤのまま……。
その後、蘇生に関してAHAのBLS、ACLSを受けていくうちに胸骨圧迫の重要なポイントを学び、
その中の一つ「しっかり戻す」をキッカケに、心臓の動きと冠動脈の関係がしっくりきたような気がします。
心臓が収縮しちゃうと冠動脈も収縮しちゃうから、
心臓が広がる拡張期に冠動脈に血流が入り込む
という言われれば単純な内容なんですが、何故気づかなかったのかと。
その後、解剖生理の本を学生時代ぶりに読み直しました。
さらに暫くして、PEARSを受講した所
循環血液量減少性ショックと血液分泌異常性ショックの所見の違いを学び、
末梢血管の収縮するショック、弛緩するショックの考え方から血圧の理解がようやくしっくりきました。
なので、現状私のなかでの拡張期血圧の位置づけは
末梢血管の弾力性
冠動脈の血流
の二つになっています。
この位置づけは色々勉強してきたつもりですが、私独自のものなので「これがそうだ」と完全に言い切るものではありません。
参考程度にしておいてください。
あと、これらの考え方が間違っていたら教えてください。
すごい恥ずかしいので(笑)