急変対応まだ早い問題 ②
さて、前回『ICLSやらACLSやら受けようと思ってもらえるまでには大変な道のりがある』と書きましたが、
これにはいくつかタイプがあります
例えば、お金が高いから受講しないというタイプ
例えば、休みにまで仕事のことを考えたくないというタイプ
この辺は考え方、価値観の違いがあるので特に口出しするところではないと考えています。
しかし、「まだ私には早い」と自分で決めつけてしまうタイプ
このタイプにはついつい口出ししてしまいます(笑)
このタイプは仕事に自信が無いとか、自己評価が低いということ事が受講を躊躇する原因なんだと思います。
正直、自信がないからこそ受講するほうが私は良いと思います。
以前も書いた事がありましたが、人はわからないものに不安や恐怖を抱きやすいものです。
看護師の経験年数が短い人は、急変対応はなんだかよくわからないし人命が直接関係してくるので難しいと感じてしまう事でしょう。
急変対応は幅広いものですが、BLSやACLSを受講して心肺蘇生、突発性の不整脈の対応を把握することで漠然とした不安、恐怖心を少し抑えられるはずです。
特にBLSはすべての急変対応の基礎的なものですから、そこをまず固めることで自信をつけてみるのはどうでしょう?
もちろん直接ACLSやPEARSを受けても良いと思います。
「これでは自信にならない」と考えるようになってくれば、きっと自分から他に色々無いかを調べるようになると思います。
どこで受講するかを選ぶ個人的なポイントとしては、少人数での開催をしているトレーニングサイトで受講する事でしょうか。
こちらの理解度……というか、反応に合わせてあの手この手で理解を促してくれます(笑)
職場で受けるBLS講習だと指導側が「経験年数が多いから」「上に言われたから」という理由で指導側にいる場合があるので、
反応に合わせた柔軟な講習というのは難しいと思います。
そういう意味でも、一度外部のインストラクターが実施している講習を受けてみるのも良い経験になります。
ついでに、自分には必要ないと考えるようになってしまっているお姉様お兄様タイプ
あなた方はさっさと講習行ってきてください!
(詳細は下記ブログ)
https://dream-nursing.hatenadiary.jp/entry/2018/11/15/134145
そして、傷の舐め合いではない振り返りを後輩達と一緒にしていってください。
色々書きましたが、失敗出来ない場面に直面して恐怖心がだんだん増えていってしまう前に、
研修やシミュレーションなどの失敗出来る場面で急変対応の疑似体験を重ねて、
少しずつでも急変対応の不安と恐怖心を少なくして自己評価を高めていきましょう。