NEWS scoreを説明してみて
NEWS score は後輩に教えてみると、割とその場での反応がいいんですよね。
多分以前も書いたように、客観的な情報に基づいているというのが反応がいい理由じゃないかと考えています。
PEARSの第一印象なんかよりもずっと反応がいいのは納得がいかないところです(笑)
まぁ反応がいいからといって実践してくれるかどうかはまた別問題なんですが・・・。
しかし、NEWS scoreの話をすると
「これ良いですね、勤務中にバイタル測定しなくてもいい患者さん出てきそうですし」
という意見も聞かれたりします。
……まぁ、いいんですよ?患者さんが何も異常なければね?
ただ、その異常が無いというのをどのように判断するのかということが問題です。
「異常無さそう」というのを何となく判断しているのであれば危険な気がします。
やはり、何となくだとどうしても「ラクしたい」という感情が判断を甘くしてしまいそうな気がします。
……ICUとか救急とかはまた感覚が違うと思いますけど。
業務時間が圧迫されるから必要最低限のバイタル測定を、というのは同じ看護師として理解出来ますが、
「声を掛けて訪室したら布団被って目を閉じて寝ていたから問題ないと判断して退室した。そしたら体調が悪くてレベル低下しておりグッタリしていただけで、介入が遅くなった」
というのは最悪です。
一般病棟ならではのことだと思うんですけどね。
なので、自分の中で何か判断の基準を持つことが重要です。
そこで!
そう!!
PEARSの「第一印象」ですね(笑)
まぁ、第一印象じゃなくてもSIRSでもNEWS scoreでもRRTコール基準でも何でもいいんですが、(ただ、第一印象以外はバイタル測定が必要)
何が言いたいのかというと、
スコアリング(だけ)で問題ないという結果だった。
何となく異常無いと思った。
というだけで判断をしないように、ベッドサイドで実際に観察することや自分の基準を持つなどの努力をしましょうという話です。
ちなみに、第一印象で何か引っかかるなぁと思ったけど患者本人はそれ程問題ないと言う場合、
NEWS scoreを付けると、どの辺が点数高くてどの辺の違和感に自分が引っかかったのかを振り返る機会になります。
勤務の振り返りでやってみてもいいかもしれません。