徐脈のアルゴリズム
『Adult bradycardia with a pulse algorithm』
上記から徐脈のアルゴリズムに飛べますが、まずはABCDアプローチにより緊急性があるかどうかを判断します。
そして、この徐脈によって以下の症状が見られるかを評価
これらがあるかないかで進む道筋が変わっていきます。
どれも徐脈が原因で循環血流が少ないために起こる症状ですね。
これらの症状がなければ、モニター管理と観察の強化へと進みます。
もし、これらの症状があった場合は、薬物投与などの治療に向かいます。
重要なのは
「重篤な」自覚症状があるか
自他覚症状は遅い心拍によるものか
とマニュアルには記載されています。
要は、徐脈を解消したら症状が改善されるものかどうかを見極めて治療に向かうことが必要ということです。
原因が他にあるのに徐脈を解消しようとするだけでは根本的な解決にはならないので注意しましょう。
薬物投与に関してですが、まずはアトロピンの投与を考えます。
そしてアトロピンが効果がなかった場合、ドパミンやアドレナリンの投与を考慮します。
さらに、ここでは薬剤投与以外にペーシングというものが出てきます。
ペーシングとは
皮膚電極を使用し、皮膚を通して心臓にペーシング刺激を送るものである。ほとんどの手動式除細動器にペーシングモードが装備されている。
とマニュアルには記載されています。
正直、私は臨床では縁がなく、実際を見たことがありません。
なので、ACLSでシミュレーションを担当した時もうまくイメージができずてんやわんやでした。
もしACLSを受ける方でイメージがしにくいという方は、ネットで動画を検索することをお勧めします。
イメージをしっかり持って受講に臨んでください。
徐脈に関してはこの辺を押さえておくと理解が早いかも知れません。
マニュアルにはもっと詳細な説明が載っていますので、是非マニュアルも読み込みましょう。
次回は頻脈(゚∀゚)