エアウェイについて
ある日、訪室した患者の呼吸が明らかにいびき様呼吸でした。
すぐに気道確保しましたが、中々解除されない。
とりあえず人手を呼んで、医師に鼻咽頭エアウェイ入れてもらったらいびき様呼吸は無くなりました。
どうやら意識障害からくる舌根沈下が原因だったみたいですが、
廊下を歩いていたらイキナリ聞こえてきたのでちょっと焦りました。
しかし、私の上気道閉塞解除の知識が、
気道確保の次はエアウェイくらいしか思いつかなかったので
エアウェイ挿入にもっていくように医師にその場でプレゼンしましたが、
あの場で他にもっといい対応あったかもしれませんね。
というか、こういう時こそ慌てずにPEARSの上気道閉塞時の対応が出てくれば良かったのですが……。
異物とかの可能性もゼロでは無かったと思うし
というわけで(?)エアウェイのまとめを……。
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口咽頭エアウェイ(OPA)
主な目的
→舌根沈下の解除(舌根沈下部を物理的にバイパスする)
舌、または上気道の筋肉弛緩による気道閉塞のリスクのある患者に使用。
意識のない患者に対し、気道開通の手順(頭部後屈-顎先挙上、下顎挙上など)を実行しても閉塞のない気道開通状態を実現または維持できなかった場合に使用。
禁忌:
空嘔吐や嘔吐を誘発する可能性がある為、意識のある患者や半無意識の患者に使用しない。
患者に咳反射や咽頭反射がある事を確認することが重要。
サイズは顔の側面に当て、フランジが口角、先端が下顎角にくるサイズを選択する。
鼻咽頭エアウェイ(NPA)
主な目的
→鼻腔及び軟口蓋による上気道閉塞解除
(挿入によって舌根沈下もある程度バイパスできる)
口咽頭エアウェイと異なり、意識のある患者、半無意識の患者または意識のない患者(完全に咳反射及び咽頭反射のある患者)にも使用できる。
適応は口咽頭エアウェイの挿入が技術的に困難または危険な場合である。(咽頭反射、開口障害、外傷など)
サイズは顔の側面に当て、患者の鼻の先端から耳たぶまでの長さ(あと、穴の大きさに注意)
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ふむ・・・
正直「鼻咽頭エアウェイで舌根沈下って解消されるのかい?」
と思っていましたが多少なりともできるみたいですね。
その後、色々情報集めてみましたが、私の持っている本に
『上気道閉塞解除は侵襲の低いものから選択』
と書いてあって、
『おとがい挙上 → 下顎挙上 → 口咽頭エアウェイ → 鼻咽頭エアウェイの順で選択』
と書いてありましたが、個人的には口咽頭エアウェイが一番侵襲強いような気がします・・・よね?
誤植かしら?
そもそも口咽頭エアウェイは使用されてるところをあまり(一度も)見た事ないので確かなことが言える立場でもないですが・・・。
医師も「ほとんどやった事ない」って言ってたし、あまり頻用されないものなのだろうか。
救急とかでは頻用されるのかしら?
というか、どうしたらこの慌てん坊のパニック癖が治るかしら(゚∀゚)?