バイタル評価 呼吸③
PEARSでの第一印象に関しては説明しましたが
第一印象は生命の危機が迫っているかををとっさに判断するツールです。
しかし、多くの看護師はそんなに生命の危機が迫っている場面に立ち会う事は少ないのではないでしょうか?
PEARSには体系的アプローチというアルゴリズムがありますが、実際に使用していくと『意識が無いor早期介入が必要』の項目で『Yes』の選択からCPR開始に進むことの方が少ないと思います。
そこで、PEARSでは一次評価という項目が出てきます。
これはみなさまご存知のABCアプローチに沿ってバイタルサインなどから患者を評価するものです。
これにより、患者の生命を脅かすものは何かを分類し安定化の為の介入をします。
まずは、何はともあれ気道(A:airway)の評価です。
ここでは「開通している」、「開通が簡単な介入で維持できる」、「開通が維持できない(高度な介入が必要)」というように気道の問題を分類します。
ここに問題があった場合は、素早く介入が必要になると考えましょう。
主な問題は上気道が原因になってくると考えられるので
頭部後屈顎先挙上、下顎挙上、ハイムリック法、経鼻・経口airwayの挿入などを予習しておきましょう。
Airwayの挿入は私はICLS、PEARS の研修で練習させてもらえましたが、
もしかしたら、実施する団体によっては練習できないかもしれません。
まぁ、いまどきはYouTubeなどで動画でもイメトレできると思いますので、
調べて見るのもいいと思います。
今回の学び
PEARSでよく使うのは「一次評価」
気道の問題は何よりも早く介入する