バイタル評価 循環②
さて、循環の評価方法です。
が、その前に第一印象で蘇生処置が必要かどうかの評価を行います。
緊急性が高いかどうかを評価してから次の一次評価に入りましょう。
一次評価によるABCDアプローチを実践していきます。
実際は色々同時進行していくことになると思いますが、
自分の中でのテンプレを持っておくと、慌てたときの観察し忘れが減らせるはずです。
というわけで、やはりPEARSの評価項目を紹介していきます(笑)
循環の場合は、第一項目が心拍数になっています。
循環を評価する一番基本的な値です。
血圧は?と思われる方がいるかもしれませんが、
前回も書いたように、循環血液量不足があった場合に血圧が変化するのは割と遅いです。
これはホメオスタシスが関連していますが、心拍数を早くする、末梢血管を収縮させて血圧を維持するなどの働きで重要臓器への血流を維持しようとします。
よって、血圧低下が起き始めるたらもう循環は破綻しかけています。
なので一番に血圧に意識を向けるのではなく、心拍数を意識してみましょう。
もちろん、血圧が役に立たない数値だと言っているのではありません。
血圧も循環の評価項目で出てきます。
ただ、より早期に変化が起こる循環のサインは心拍数だと考えられています。
上部消化管出血の管理のガイドラインにも記載されています。
https://www.bmj.com/content/bmj/suppl/2018/10/25/bmj.k4023.DC1/upper_gi_v14_web.pdf
今回の学び
血圧と心拍数の関係性を意識して評価してみよう。