お勧め本(お仕事編②)
世界でいちばん愉快に人工呼吸管理がわかる本: ナース・研修医のための
- 作者: 古川力丸
- 出版社/メーカー: メディカ出版
- 発売日: 2013/03/22
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
はい、では引き続きお勧め本の紹介です。
『世界で一番愉快に人工呼吸管理がわかる本』
こちらも個人的なお勧めで、何がお勧めって
人工呼吸器とは言いながら、酸素、換気、血ガスのこと、そして勿論人工呼吸器の事の記載があることです。
それだけでなく、
人工呼吸器を使う目的
PF値
酸素投与量と吸入酸素濃度の意味
換気とは何か?
加えて、血液ガスを読むこと
上記に関する内容が記載されています。
もう看護師が臨床で必要になる血液ガスの内容ってこれだけで良いんじゃない?って感じられます。
……いや、まぁ決して血液ガスはそんなに簡単なものでは無く、突き詰めようと思えばいくらでも深みに入っていけるとは思うんですが、
私はこの本を読んでから血液ガスが怖くなくなりました。
マジ簡単ですよ。
砂山とアリ地獄がイメージ出来れば(笑)
更に「読めたから何?」って事も本の中では言及されています。
「アシドーシス」「アルカローシス」が血液ガスの結果から(簡単に)わかるようになる。
つまり血液ガスを読むことが出来るようになれる。
……
……
……
だからなんだ!!と(笑)
下記、私の好きな文章を抜粋
『大切なことはもっとコアな酸塩基平衡の主病態を把握して、その原因を推測し、原因を除去するための努力をすること』
『血液ガスを採らなくても、呼吸回数が上昇しているだけでアシドーシスがあるような重症な病態なんじゃないかってアセスメント出来るよね』
この本を読めば血液ガスの結果をみて「なんちゃら性なんちゃらーシス」はすぐに判別できるようになります。
そうなれば、「できる看護師」に自分がなれたと少し感じられるかもしれません。
でも重要なのはその先です。
「なんちゃら性なんちゃらーシス」がわかっただけでは患者さんの体調は良くなりません。
それを踏まえて、私達看護師に何ができるか、どう動いたらいいか。
そこを考えられるようになろうという高みまで読者を連れて行ってくれます。
上記内容が前半です。
盛りだくさんじゃありませんか?
でもまだ、後半に人工呼吸器の説明が入ってきます。
基本的なモードの話から、拘束性・閉塞性に対してどう対応するかの記載があります。
ここまで聞いたら、すげぇ厚そうな本じゃんって思う方もいるかもしれませんが、
総ページは索引入れて146Pなので薄いです。
モレスキンノートの約半分くらいです。
わかりにくいですか?
ん〜、『100万回生きた猫』の約5倍です(笑)
とにかく、
「血液ガス読めた方がいいんだろうけど小難しい理屈を説明されるとどうもやる気が……」
って方は一回手に取ってみてください。
数時間で読めますし、そのうちの半分以下の時間で血液ガスを読めるようになります。
お勧めです。
ちなみに類書にこちらがありますが、
世界でいちばん簡単に血ガスがわかる、使いこなせる本: ナース・研修医のための
- 作者: 古川力丸
- 出版社/メーカー: メディカ出版
- 発売日: 2016/01/20
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
こちらもお勧めです。
こっちの方が血液ガスに特化してるから血液ガスだけでいいって方はこっちでもいいかな?
ちなみに、こちらも私持っていますが、後輩に貸したらみんなに又貸し又貸しで回し読みされていて、今どこの誰が持っているのかわかりません。
……返ってくるかな〜(笑)