ざっくりな血液ガス②
ヌゥ
「血液ガスの続きだけど」
後輩
「く・・・この時間が来やがった」
ヌゥ
「正常値は大丈夫そう?」
後輩
「こ、この間言われた程度なら・・・」
ヌゥ
「じゃあそれを基にして考えていくからね」
後輩
「ここからなんですよ、吐きそうになるの」
ヌゥ
「まず、pH7,4より数値が大きいか小さいかを見る。もし小さかったら?」
後輩
「なんちゃらーシス」
ヌゥ
「アシドーシスね。ちなみに酸性の身体の状態はアシデミアといいます」
後輩
「・・・え?アシドーシスじゃないんですか?」
ヌゥ
「アシドーシスはね、身体を酸性に傾けようとする病態。アシデミアは身体が酸性に傾いた状態」
後輩
「・・・言葉遊びですか?」
ヌゥ
「・・・まぁ別にこの辺は後で頑張って」
後輩
「はぁ」
ヌゥ
「もし、pH7,4より数値が大きいかったら?」
後輩
「アルカリーシス」
ヌゥ
「惜しい、アルカローシスね」
後輩
「でも実際はアルカリミア」
ヌゥ
「アルカレミアね」
後輩
「さっき言ってた言葉遊びを巧みにまねしてみました」
ヌゥ
「多分巧みじゃないわね。間違えてるし」
後輩
「劇的ビフォーアフター」
ヌゥ
「そっちの”匠“?どうでも良いけどpHはもう判断できるでしょ?」
後輩
「7.4より数値が低ければアシドーシス、数値が高ければアルカローシス」
ヌゥ
「そうそう、そんでアシドーシスかアルカローシスがわかったら、次はPaCO2が正常値より高いか低いかを見る」
後輩
「はい」
ヌゥ
「アシドーシスでPaCO2が正常値より高ければ呼吸性アシドーシス、アシドーシスでPaCO2が正常値より低ければ代謝性アシドーシス」
後輩
「・・・ん?」
ヌゥ
「アルカローシスでPaCO2が正常値より高ければ代謝性アルカローシス、アルカローシスでPaCO2が正常値より低ければ呼吸性アルカローシス」
後輩
「・・・それだけですか?」
ヌゥ
「そうね、めちゃくちゃ雑に言ってるけどこれだけね」
後輩
「・・・え?
①pH低い→アシドーシス
②PaCO2が正常値より高い→呼吸性アシドーシス
ってことですか?」
ヌゥ
「そう」
後輩
「そんで、
①pH低い→アシドーシス
②PaCO2が正常値より低い→代謝性アシドーシス
ってこと?」
ヌゥ
「そう」
後輩
「血液ガス・・・そんな難しくなくね?」
ヌゥ
「あら、すごい。そんな風に思えるのね」
参考文献
『世界でいちばん簡単に血ガスがわかる、使いこなせる本』
『竜馬先生の血液ガス白熱講座150分』