ざっくりな血液ガス
ヌゥ
「血液ガスのことだけど」
後輩
「ヒィィ~」
ヌゥ
「何?」
後輩
「・・・いや、この間言われてちょっと自分でやってみたんですよ血液ガス」
ヌゥ
「あら?いいじゃない?どうだった?」
後輩
「珍念でした」
ヌゥ
「なにそれ?ドッジ弾平?」
後輩
「おぉ、歳が知れるネタだ。ちんぷんかんぷんでした」
ヌゥ
「わからなかったって事?」
後輩
「そうですね、意味不明でした。ヌゥさん、酸はCO2って言ったくせに本にはH+が酸って書いてありましたよ」
ヌゥ
「ああ、ええとね~・・・酸には揮発性と不揮発性があっ・・・」
後輩
「無理無理、その時点で聞く気失せる」
ヌゥ
「それで、pHを調整するのに緩衝系っていうのが」
後輩
「まさか……話を続けてるだと⁉︎」
ヌゥ
「だって、ちゃんと細かい理解しないと応用が利かないじゃない?」
後輩
「応用の前に挫折して本末転倒ですよ」
ヌゥ
「ん~、じゃあ正常pHを7.4とします」
後輩
「はい」
ヌゥ
「それより数値が低ければ身体が酸性、高ければ身体がアルカリ性」
後輩
「・・・はい」
ヌゥ
「ここまではいいね?次、呼吸機能の評価ではPaO2とPaCO2がある」
後輩
「はい」
ヌゥ
「PaO2が90より低いと酸素が足りなくて異常、PaCO2が40より高いと二酸化炭素が吐けてなくて異常」
後輩
「はい」
ヌゥ
「次に代謝に関してだけど、HCO3-は24を正常値としてそれより上か下だったら異常」
後輩
「はい。つまり、
正常値
pH 7.4
PaO2 90
PaCO2 40
HCO3- 24
って事ですか?」」
ヌゥ
「そうね。ちなみに単位をつけると
正常値
pH 7.4
PaO2 90mmHg
PaCO2 40mmHg
HCO3- 24mEq/L
本当はもっと幅があるけど、最初の基準としてはそのくらいで覚えておけばどう?」
後輩
「・・・結構ギリギリです」
ヌゥ
「じゃあ、とりあえずここまでにしとく?」
後輩
「で、出来れば……」
参考文献
『世界でいちばん簡単に血ガスがわかる、使いこなせる本』
『竜馬先生の血液ガス白熱講座150分』