Dream-Nursing

世の中の看護師さんに発信したい、自分で学んだ文献などを記載する備忘録。看護師さん〇〇しようぜ!

後輩への対応

本日夜勤

チームA:ヌゥ、先輩 チームB:後輩、2年目

 

ポーン(モニターの電極が外れている音)

 

ヌゥ

「・・・ん?○○さんのモニターが外れてる?・・・2年目さん」

 

2年目さん

「はい」

 

ヌゥ

「○○さんのモニターが外れてるけど、もう外して良いって許可でたって事?」

 

2年目さん

「いや、むしろまだ付けてないんですよ」

 

ヌゥ

「・・・ん?」

 

2年目さん

「先生にモニター付けてって言われたんですけど本人が出歩いててまだ付けて無いんです」

 

ヌゥ

「はぁ・・・、なんでモニター付けろって言われたの?」

 

2年目さん

「敗血症って言われました」

 

ヌゥ

「ふ~ん・・・ん?敗血症?」

 

2年目さん

「はい、だからモニター付けてって言われました」

 

ヌゥ

「・・・なるほど。敗血症ってわかる?」

 

2年目さん

「なんとなく・・・わかります」

 

ヌゥ

「そっか~・・・患者さんのバイタルは?」

 

2年目さん

「血圧が80/40で脈拍が120です。熱は36度台です」

 

ヌゥ

「ん~……意識レベルは?」

 

2年目さん

「特に問題ないですね。トイレに自分で行ってるくらいですし」

 

ヌゥ

「ふむ・・・医師にモニター以外でどんな指示もらったの?」

 

2年目さん

「モニターくらいです」

 

ヌゥ

「そう・・・、今私が聞いたバイタルは先生知ってる?」

 

2年目さん

「いや、これから言うところです。血圧が80と低めなので」

 

ヌゥ

「そうね。あと、脈拍も早いね。ついでに、確認することをいくつか伝えても良い?」

 

2年目さん

「・・・はい」

 

ヌゥ

  1. 補液を投与する必要があるか、あるとすれば何の種類をどのくらいのスピードで投与するか
  2. 血圧が上昇しなかったらどのタイミングで次の手を打つか(具体的にはいつノルアドレナリンを使い始めるか)
  3. 血液培養は採取するか。抗生剤は何を使うか
  4. 血液ガスは採取するか
  5. 尿カテは必要か

 

2年目さん

「・・・はい」

 

ヌゥ

「確認できたら報告してね。こっちでその辺の準備しておくから」

 

2年目さん

「・・・」

 

後輩

「あれ?どうかしたんですか?」

 

ヌゥ

「あ、後輩さん、そっちのチームの患者に敗血症の患者がいるじゃない?」

 

後輩

「え?ウチのチームに敗血症?そんな患者いるんですか?」

 

ヌゥ

「あれ?2年目さんから報告されてない?」

 

後輩

「あ~・・・されてないですね」

 

2年目さん

「・・・」

 

後輩

「やばいですか?」

 

ヌゥ

「まぁ血圧が80台らしいわね」

 

後輩

「やばいじゃないですか」

 

ヌゥ

「とりあえず、2年目さんに今のバイタルを医師に報告して指示をもらうように伝えたんだけど」

 

後輩

「あ、じゃあそこから引き継ぎますよ。とりあえず2年目さんから報告を聞きますね」

 

2年目さん

「・・・はい」

 

ヌゥ

「多分、今後とるであろう敗血症に対する対応は一通り確認するように伝えておいたから、また先生の指示が確認できたら教えてね。そしたら一緒に動くね」

 

後輩

「了解です」

 

ヌゥ

(ちなみに2年目さんの報告が今まで無かったのはちょっと気になるから、全部対応が終わったら振り返りの時間とった方が良いかもしれないね)

 

後輩

(なるほど、了解です。ちょっとあとで声かけてみます)

 

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夜勤終わり

 

ヌゥ

「お疲れ様。2年目さんどうだった?」

 

後輩

「あ〜……あんまり上手く振り返り出来てませんね」

 

ヌゥ

「あら?どうしたの?」

 

後輩

「ん〜正確に言うと振り返りまでいけなかったと言うかなんとというか……」

 

ヌゥ

「え?なんかあった?」

 

後輩

「端的に言うとヌゥさんが怖いそうです」

 

ヌゥ

「…………………………へ?」

 

後輩

「患者の状態がよく分からないのに先輩から色々ガツガツ言われて怖かったと」

 

ヌゥ

「なるほど……」

 

後輩

「だからあんまり接したくないそうです(笑)」

 

ヌゥ

「いや、(笑)じゃないよ!わざわざ私に言わなくても良くない?」

 

後輩

「いや、ざまぁと思って」

 

ヌゥ

「聞きたくなかった!」

 

後輩

「まぁまぁ、ちゃんとフォローしときましたから」

 

ヌゥ

「……まぁ別に良いか。それより今後も報告が遅くなっちゃうようだと困るからそっちのフォローしておいてね」

 

後輩

「アラホラサッサー」

 

ヌゥ

「そうか……怖かったか……」

 

この事例はフィクションです