情報元はどこ?
後輩
「ヌゥさん」
ヌゥ
「はいはい」
後輩
「ヌゥさんが色々教えてくれるのを素直にフンフン聞いてましたけど、これってどこかで得た知識を伝えてるんですか?」
ヌゥ
「貴方が素直にフンフン聞いてるなんてこっちからすると信じられないけど・・・そうね。一応自分で今まで調べてきた本とか資料・文献を基に臨床で使えるように内容をまとめて話しているつもりだけど・・・」
後輩
「どの資料ですか?」
ヌゥ
「ん?」
後輩
「なんか最初はちゃんと参考文献とか教えてくれたけど、最近はあんまり教えてくれないじゃないですか」
ヌゥ
「・・・そうだっけ?」
後輩
「そうですよ。特に頻呼吸の4病態とか血液ガスのところなんて全然教えてくれない」
ヌゥ
「そっか・・・すみませんでした」
後輩
「まったく……それ根拠あるの?エビデンスは?」
ヌゥ
「くっ……“実習や若手の時に言われたこの先言われたくない言葉TOP 10”に入りそうな言葉使いやがって」
後輩
「私が今忙しいの見てわからない?
いつ今日の行動計画発表するんですか?実習やらないつもりですか?
この手技の勉強してきた?注意点は?ハイ、全然勉強が足りないのでこれはやらせられません。
私一回教えたよね?
まだ自立になってない手技あるの?今まで何やってたの?」
ヌゥ
「TOP 10を網羅しようとするなよ」
後輩
「最初は勉強させて貰ってる身なので超勤は付きません」
ヌゥ
「何だと!労基署にGOしてやろうか」
後輩
「TOP 10どころじゃないです。TOP 20くらい軽く挙げられますよ」
ヌゥ
「確かに、この事を考えてるとダークサイドに落ちそう……じゃなくて!」
後輩
「何の話でしたっけ?」
ヌゥ
「いや、貴方が言い始めたのに。そもそも、バイタルサインのこととかqSOFA、SIRS辺りの話は過去にも何回かやってるじゃない?」
後輩
「お、なんだ?言い訳か?ヌゥさんも一回聞けば後輩が全部理解すると思ってるクチですか?自分が若手だったときに先輩に一回指導されたら全部完璧に業務が果たせる看護師だったんですか?」
ヌゥ
「くっ・・・痛いところを」
後輩
「そもそも、もし自分がそんなに優秀だったら今ここで看護師なんかやってないんだよこの野郎」
ヌゥ
「ぐぁぁ、耳が痛い」
後輩
「ふははは、暗黒面のパワーは素晴らしいぞ」
ヌゥ
「どゆこと?・・・確かに、これは私が悪いわ。ごめんなさい、今後気をつけます」
後輩
「気をつけなさい」
ヌゥ
「ちなみに今まで出てきた頻呼吸の4病態に関しては『レジデントノー……」
後輩
「今ゴチャゴチャ言わないでくださいよ。覚えられないんだから」
ヌゥ
「くっ・・・腹立つ」
後輩
「落ち着け、フォースの暗黒面に落ちたら、もう戻れないぞ」
ヌゥ
「誰のせいよ」