呼吸回数測ってみようかな?とは思ったけれど
ちなみに、呼吸回数を測定する学生や若手看護師は実習先や職場では煙たがられるかもしれません。
というのも、呼吸回数の重要性は浸透してきてはいると思いますが、まだ充分ではないと感じるからです。
「呼吸回数?何それ?」って医師も看護師もいると思います。
学生の報告なら
「なんで呼吸回数なんか測ってんの?まぁいいか、別に実習だし」
くらいに感じる指導者もいるだろうと思われます。
そのくらいなら別に良いんですが、
「なんで呼吸回数測定してるの?何のため?何を考えてるの?必要?」
みたいに答えや根拠を求めてくるスタッフもいると思います。
こういった方に真正面からぶつかるのは現状、得策ではないと私は考えています。
というのも、こういう方の8割くらいが自分と違う考えをただ責めるためだけに問いただしてくるからです。(勿論、全例ではありません)
更に、こういう方の半数くらいはこんな事があると
「普通じゃない(みんなと同じことをやらない)変な人」
というレッテルを貼って周りと共にそれを共有しようとします。
そして周りを味方で固めてまた攻撃してきます。
無視してください。
いや、すみません。言葉が良くないですね(笑)
正面から受け止めずに受け流して下さい。
あなたの居場所を潰されるぐらいなら、
あなたの精神の安定を乱されるくらいなら、
「口先だけ合わせる」でもいいので、やり合わないでください。
ある程度の経験年数行くまでは、特に自分から「呼吸回数測ろうぜ!!」みたいに動く必要は無いと思います。
正義感から正論を言って自分の居場所が消されるよりも、貴方が看護師として働き続けられる方が重要です。
(あ、別に看護師に魅力を感じなければ他の職業に行くのも有りですよ?)
ただ、周囲の「習慣としてやってきたことを変えたくないから新しく何かをやろうとするものを潰す」方々のせいで看護師にネガティブな感情しか抱けなくなったらもったいないと思います。
単純に「先輩に何か言おうもんならボコボコにされる」という職場も残念ながらあるかもしれません。
急変対応のBLSでもまずは周囲の安全・自分の身の安全を確認してから患者に近づくように説明しているでしょ?
まずは己の身を守ってください。
生き残れたら周りに自分の知識を伝えてあげてください(笑)
それまで自分の中に知識をため込みましょう。
多分、そのうち患者評価の知識・・・というか考えることへの意欲が薄い看護師は少数派になっていくと思います。
まぁ、もし「メンタルが死ぬほど強い」か「解剖・生理学の知識をふまえた患者評価の能力が周りよりも格段に上」だと思うなら真っ正面から戦っても良いですけど(笑)
ただ、周りに自分の味方がいない(少ない)場合はあんまり実りのある結果にはならないと思います。
私は以前「何で呼吸回数測定するの?」と周りに言われすぎて
「じゃあ何で血圧測ってるの?」
「血圧の値で何がわかるの?」
「血圧さえ測定してれば患者評価は出来るの?」
「呼吸状態の評価はSpO2だけで良いって誰かに言われたの?」
「看護師ってバイタル測るだけが仕事なの?」
「どの情報がどの生理的な面の評価に使えるかわかってるの?」
って上の方々に質問しまくって職場を凄い空気にしたことあります。
そして、その結果・・・何も好転しませんでした。
ただ、私と周りに溝が出来ただけです。
アレは反省しています。
なので、呼吸回数を測定し始めたい!!と思ったら、
- 周囲の環境が良ければ呼吸回数を測定する意義を説明し、みんなで測定しよう的な流れに持って行く。(→雰囲気良ければこれがベスト。そんな職場あるなら紹介して)
- 難癖付けてくる人がいる場合は、口では「わかりました」的な返答をして、呼吸回数を測定することはやめない。追い込まれそうになったらやめる。(→自分の身を守る)
- 「呼吸回数で血液ガスの値が予測できるって聞いたんでちょっとスキルアップのためにやってみようかなと思って」とか言って「自分で課題を見つけて取り入れてるだけですよ」的な変人のふりをする。(→そのうち周りが諦める)
- 全てを正論で固め、誰彼かまわず真っ正面からぶつかる。(→そして周りと溝が出来る)
の4つが私に思いつく選択肢です。
ご自身のタイプに合ったものをお選びください(笑)
ちなみに私は選択肢④からのほとぼりが冷めたら選択肢③といった感じです。
周囲からは、もうただの変人扱いです。
まぁ結局何が言いたいかというと、
『急変』に代わる『徐々変』を広めるためには呼吸回数測定を広めることは必須だと考えていますが、
呼吸回数測定に対する現状は未だ向かい風です。
私はもう老兵のようなものなので、周囲からどう思われようがあんまり気になりませんが、
同じような考えの同志(しかも若者)が心無い方々に潰されるのは見たくありません。
自分の身を守りながら、ほどほどに呼吸回数の重要性を広めていってください
身を守るための理論武装は、この先もブログで提供していくつもりです。