Dream-Nursing

世の中の看護師さんに発信したい、自分で学んだ文献などを記載する備忘録。看護師さん〇〇しようぜ!

看護師さん、これ読もうぜ。 

今回は(も?)呼吸回数大事だよってのが書かれた文献紹介です。

 

『The importance of respiratory rate monitoring』

 

https://www.magonlinelibrary.com/doi/full/10.12968/bjon.2019.28.8.504?rfr_dat=cr_pub++0pubmed&url_ver=Z39.88-2003&rfr_id=ori%3Arid%3Acrossref.org

Abstract
Respiratory rate measurement is regarded as a core nursing skill. Yet there are numerous recorded discrepancies in the monitoring and assessment of patients' respiratory rate. This article discusses the importance of respiration rate in terms of patient clinical outcomes, monitoring and documentation.

呼吸数の測定は、中核的な看護スキルと見なされています。 それでも、 患者の呼吸数のモニタリングと評価の記録には多くの不一致があり ます。 この記事では、患者の臨床転帰、モニタリング、 および記録の観点から呼吸数の重要性について説明します。

 

看護師必読の文献・・・だと私は思います。

 

なぜならば、 ここに紹介されている文献達がほぼすべて興味深いからです。

 

といっても、 呼吸回数の重要性の根拠を追い求めている看護師達からしたらおな じみの文献達だとは思います

 

『Respiratory rate: the neglected vital sign

https://www.mja.com.au/system/files/issues/188_11_020608/%20cre11027_fm.pdf

なんて私も以前紹介していたおなじみの文献だし。

 

今回紹介している文献もそうですが、 呼吸回数の重要性を説明する良い文献には、 解剖生理の面からの説明や理解を促す内容の記載があります。

 

今回は・・・

内呼吸、外呼吸

酸素を活用してエネルギーを作り出す

呼吸筋の動き

呼吸を管理する受容体

 

等に触れていますね。

 

また、医療者が呼吸回数を測定しない理由が「知識不足」であったり「SpO2で代用しているからでは?」だったり、 というありがちな所にもチクリと懸念を示しています。

 

そして、 呼吸回数の記録数自体が少ないことと実際の呼吸回数と記録された 回数が違うことに触れ、理由は「テキトーに測定している( もしくは予測で記録している)からじゃないか」 という身も蓋もないことも述べられています。

 

また、 呼吸仕事量をしっかり観察することの重要性も述べられており、 回数だけではなく患者の胸の動きや状態をしっかり観察しろと苦言を呈しています。

 

そして最後にベストプラクティス、 グッドプラクティスとしてのまとめを箇条書きにして記載してくれています。

 

結局は酸素の流れ、 恒常性の維持をイメージして呼吸回数の変化を追っていくことが重 要になることがわかると思います。

 

文献中で紹介されている他の文献も興味深いものばかりなので是非目を通してみてください。