お勧め本(哲学②)
さてさて、本を買うだけで満足してしまいがちなヌゥです。
今回は哲学書の紹介です。
哲学書って世界の真理が書いてありそうな神秘性を持っていると感じたり
深遠な考えがあるような気がしてとても魅力的に思ってしまってすぐ買ってしまいます。
ただ、買うのは良いんですが、緻密な文章の組立についていけなくなって読破できないという傾向にあります。
それで、結局積ん読本が増えて本棚が片付かないんですけど(笑)
そんな哲学書の中でも入門書として名高いのがこのデカルト先生の『方法序説』ではないでしょうか?
- 作者: デカルト,Ren´e Descartes,谷川多佳子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/07/16
- メディア: 文庫
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私がこの本を買ったのは社会人2、3年目位です。
なんで哲学に興味を持ったかのはあんまり覚えていませんが、
最寄りの一番でかい本屋で哲学書のコーナーに行って、一番読みやすいと紹介されていた
『ソクラテスの弁明』
『方法序説』
を買いました。
読み辛いんだろうなと考えながら二冊とも読み始めましたが、
読み易かったです。
『ソクラテスの弁明』の方は戯曲のような会話形式で話が進むので読み易いのは当然なんですが、
『方法序説』が読み易いのは嬉しい誤算でした。
そして、哲学書って案外読めるもんだなと感じるようになってハマりました。
まぁ、この後買う本買う本読破出来ずに痛い目を見るんですが……(笑)
作者のデカルト先生は
“人間には知性が備わっているから、ある規則を守って思考を働かせれば誰でも同じ結論に辿り着けるんじゃね”
として、学問に対する普遍的な規則を確立しようとしました。
その規則をデカルト先生は4つにまとめています。
明証性の規則
即断と偏見を避け、明らかな物事以外は判断に含めない
分析の規則
難問をより多く、より細かく小さく分割する
綜合の規則
最初は最も単純なものから、徐々に最も複雑なものへ
枚挙の規則
全体を通して何も見落としてないことを確認
以上が、デカルト先生の提唱した四つの規則です。
こちらがすべての学問の基礎となる「普遍的な知識を築くための規則」として提唱されています。
デカルト先生が近代学問の父とされているのは、この規則を作ったからと言われています。
デカルト先生はこの規則を利用してあの有名な
『我思う、故に我あり』
の理論を確立しました。
人によっては「ん?別にこの4規則、特別なことじゃなくない?」と感じる人もいると思いますが、
当時としては画期的なことだったんですね。
というか、今でも思考法として通じる所はあると思います。
例えば、私なんかは難しい本に出会ったら
この4規則を使ってどうにか読めないかを試みたりします。
今回この本を紹介した理由は、
この思考法を基本として、自分で物事を考えるということを覚えて欲しいと思うからです。
最近は、人の意見や本に書かれたことを自分でしっかり考えて判断せずに鵜呑みにしてしまう人が多いように感じます。
特にインターネットやSNSが爆発的に普及した現在、情報が溢れています。
様々な情報が自分の周りにあるので何を信じて良いのかわからない、
あるいは自分で判断するのを放棄して好みで情報の取捨選択をしてしまっている人が少なくないのではないでしょうか?
少しずつで良いので自分で考え、判断していくことを覚えてください。
そして、そのためにもこのデカルト先生の4項目を有効活用してみて下さい。
貴方の思考が少しずつ変化していくかもしれません。
……と、まぁ偉そうにグダグダ行っていますが
私の好きな本や分野をみんなに好きになって貰ってみんなとお話ししたいというのが本当の所だったりします(゚∀゚)