Dream-Nursing

世の中の看護師さんに発信したい、自分で学んだ文献などを記載する備忘録。看護師さん〇〇しようぜ!

後輩からの質問⑤

特殊な身体所見使ってみようぜ(呼吸苦を発見④) - Dream-Nursing

 

後輩

「・・・また恐ろしいモノ持ってきましたね。(前回参照)

 

ヌゥ

「何が?」

 

後輩

「マニアックな身体所見ですよ!バルサルバってのは少しくらい聞いたことありますけど、腹部―頸静脈テストに関しては、聞いたことすら無いですよ」

 

ヌゥ

「あら?巷ではこれ第6のバイタルサインと呼んでいるのに」

 

後輩

「嘘でしょ?前回といい今回といい、マジで聞いたこと無いんですけど」

 

ヌゥ

「嘘だよ」

 

後輩

「・・・」

 

ヌゥ

「・・・」

 

後輩

「・・・」

 

ヌゥ

「・・・」

 

後輩

「・・・チッ」

 

ヌゥ

「あ、ひどい」

 

後輩

「どっちが」

 

ヌゥ

「ちなみに、私もさすがにこれは臨床でやったこと無いね」

 

後輩

「そんなの紹介しないでくださいよ」

 

ヌゥ

「いや、でも溢水の身体所見知りたいって言ってたじゃない」

 

後輩

「もっと肺の聴診がどうこうとか言われるのかと思ってたんですけど?一向に聴診器すら出てこない」

 

ヌゥ

「あら?Valsalva反応を見るには聴診器使うよ?」

 

後輩

「そこじゃない!それに難しくてこんなもの紹介されてもよくわからない」

 

ヌゥ

「いやいや、そんなに難しくないでしょうよ。腹部―頸静脈テストは一時的に心臓に戻る静脈血の量を増やして心臓が代償的に働けるかどうかを見てるって事だし、Valsalva反応に関しては胸腔内圧の変動で心臓に戻ってくる静脈量が変化するから、それをうまく心臓がさばけるかどうかをを見てるってことだよ?」

 

後輩

「ん~……そうやって聞くと割と理解できるような気がする」

 

ヌゥ

「難しそうなものをすぐに諦めて放り投げるんじゃなくて、一つ一つでもいいから細かく理解していけば徐々に全体がわかるようになってくると思うよ」

 

後輩

「・・・はい」

 

ヌゥ

デカルト先生の『方法序説』の4つの規則にもあるでしょ?問題はなるべく細かく細分化して考えろって」

 

後輩

「ヌゥさんは良かれと思ってそういう例えを出しているのかもしれませんが、余計よくわかりません」

 

ヌゥ

「あら、失礼。でもこの辺も使いこなせると良い武器になるみたいよ?見て見てコレとか」

Clinical diagnosis of congestive heart failure in patients with acute dyspnea. - PubMed - NCBI

 

後輩

「うわぁ、また論文」

 

ヌゥ

「お前を論文漬けにしてやろうか~」

 

後輩

「そんな聖飢魔IIネタ誰もわかりませんよ」