バイタル、身体所見をむしゃぶりつくせ‼︎
この間、末梢冷感に対する患者評価に関して疑問を呈したヌゥです。
もしかしたら
“末梢冷感がある状態でSpO2を測るな”
という意味で取られた方もいるかもしれませんが、そういうわけではありません。
“SpO2が測定出来なくても呼吸状態に問題があるかどうかは他の所見で探れば良い。それよりも末梢冷感があるという事は循環不全が出現している可能性があるのでそこに対する介入を考慮しないと”
という事です。
勿論、患者評価がしっかり出来ていない状態でむやみに介入することは可能ならば避けた方が良いと思います(アセスメント無き介入は❌)
しかし、SpO2に囚われて介入が遅れるのは避けなければなりません。
SpO2以外でも呼吸状態を知る事はできます。
呼吸回数は測りましたか?
努力呼吸の有無は?
異常音はありますか?
胸郭の動きはどうですか?
上記の情報を踏まえれば、循環不全の状態でのSpO2を評価するよりも詳細な呼吸状態が把握出来ると思います。
パルスオキシメーターや電子血圧計など、確かに技術が向上していく事によって便利になった一面はあります。
しかし、これは我々が頭を使わずに済むようになったというわけではありません。
むしろ、数値の解釈などの思考能力が問われる事を出来るようにしていく必要があります。
いつも言っている事ですが、
極論、バイタルを測るだけならば誰でも出来ます。
我々は医療者です。
一般人が我々に期待するのは医療に対する専門的な知識を基にした判断、思考です。
そこをもう一度考えてみましょう。
“運命がレモンを与えてくれたのならば、それでレモネードを作る努力をしよう”
上記はカーネギーの言葉です。
色々な解釈をされる名言ですが、
私はこの言葉を聞いて
“自分で手に入れられるものがあるのならば、それを活用して先に繋がる効果を示すものを作り出す努力をしよう”
というように受け取りました。
自分で手に入れられるもの
=バイタルサイン、身体所見、病歴
先に繋がる効果
=患者の状態安定、幸運な転帰
看護師が手に入れられる情報は限られたものかもしれませんが、
得られる情報全てを使って患者に向き合ってみませんか?
その為にもバイタルサインや身体所見をむしゃぶりつくして患者評価に活かしていきましょう(゚∀゚)