看護師さん、患者さんに触れあおうぜ ‼️
なんか「どうぶつとふれあおう!」みたいなノリに聞こえるかもしれませんが、
一応真面目に、四肢の冷感に関する興味深い論文があったので紹介します。
Alexandre Lima:
『The prognostic value of the subjective assessment of peripheral perfusion in critically ill patients.』
Crit Care Med 2009 Vol.37, No3
こちらは患者の末梢灌流の主観的評価(CRT>4.5秒もしくは検者が冷たいと感じるのを『異常』と判断)が重症患者の特定に役立つかどうかをSOFAスコアと乳酸値を使用して調べたものです。
患者のSOFAスコアの変化は正常な末梢灌流の患者よりも異常な末梢灌流の患者の方が有意に高かった。
高乳酸血症の患者の割合は、正常な末梢灌流の患者よりも異常な末梢灌流の患者の方が有意に高かった。
とされており、結論として
末梢灌流の主観的な評価により、重症な多臓器不全や高乳酸値を有する患者を特定できた。
となっております。
末梢が冷えているとかCRTが延長している患者は重症だって言うけど本当にそうなのかな?
実際に、多臓器不全なのか調べたり(SOFAスコア)、乳酸値測定したりして末梢冷感がある患者は重症だってことを検証してみようぜ。
結果、SOFAスコア、乳酸値を踏まえたらやっぱり末梢が冷えてたりCRT延長してる患者は重症だって言えそうだぜ。
つまり、末梢が冷える患者には要注意だぜヒャッハー!!
ってことだと思います。(意訳すぎかな?)
というわけで、これで末梢が冷えてる患者はヤバいって事と共に四肢の冷感の有無を所見として取る意味が皆様に伝わるかしら?
この論文ではCRT>4.5秒となっているけれど、一般的にCRT>2秒で循環不全と言われていますよね?
正直4.5秒ってめっちゃ長くね?って感じたりしますけど皆さんどうですか?
長いほうが判断しやすくてわかりやすいと言えばそうですが・・・。
まぁ何にしても、末梢が冷えている患者が重症ということが示されているので、
皆様、マナーを守った上で患者評価として患者さんの手足を触れまくってください(笑)