お勧め本(趣味)
今回のお勧めはこちら
『100分で名著パンセ』
「100分で名著」という番組は知っていますか?
一度は読みたいと思いながらも、手に取ることをためらってしまったり、途中で挫折してしまった古今東西の“名著”。
この番組では難解な1冊の名著を、25分×4回、つまり100分で読み解いていきます。
という番組です。
過去に放送で取り上げられた本の一覧を見ると、本好きとしては涎が出てきそうです(笑)
“日本人論”以降は全て見させていただいているのですが、番組の本自体を持っているのは数冊です。
今回はその中でも『パンセ』を紹介したいと思います。
『パンセ』という本は皆さんご存知ですか?
『人間は一本の葦にすぎない』
で有名なアレです。
これだけ聞くと著者パスカル先生は人間を馬鹿にした悲観主義者に聞こえるかもしれませんが、そういうわけではありません。
むしろ、人間に対する考えを同時代の誰よりも深めていこうと考えた人かもしれません。
まぁ、パスカル先生のことは興味があれば調べてみてください。
こちらの本を紹介すると、
それぞれの章に一人悩みを抱えている登場人物がおり、『パンセ』の言葉が役にたつよ〜って感じの構成になっています。
こういう“本の中から自分の役に立つであろう部分を抜粋して考えを深める”ってことが出来る人は凄いですよね。
そういう人はどんな本を読んでも何かしらの学びがあるのでしょうね、羨ましい。
私も以前『パンセ』は読んだことありますが、
「キリスト教関連の話ばっかりでピンとこないなぁ」
という感想しか今では残っていません。
しかし、この本を読むとパスカル先生がキリスト教の事だけではなく
人間に関する考えを深めていこうとしていた方だということが伝わってきます。
時間にして数時間ほどでこの本は読めてしまうと思いますが、
過去に生きていた人間の言葉に現代の人間がハッと何かを気づかされる
これを経験するだけでも良い経験になると思います。
人間的な深みに関する本を読むことが、私達看護師の仕事に直接役立つ事はないかもしれませんが、
自分の意見に深みを与えてくれるはずです。
そう考えると、読書って良いものだと思いませんか?
ちなみにお勧めは第1章と第2章です。